(音声読み上げ用)UDまちづくりニュースレター第7号

最終更新日:2022年12月28日

このページは、「音声読み上げ用」に作成しています。そのため、PDF版のニュースレターとは、文章の表示や表現などが異なっている部分があります。

新宿区UDまちづくりニュースレター

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新宿区
ユニバーサルデザイン
まちづくり
ニュースレター
 
第7号。
2022年12月。
 
ユニバーサルデザイン。
UDとは?
 
 年齢・性別・国籍・コジン、の能力等にかかわらず、できるだけ多くの人が利用できるよう、生活環境その他の環境をつくり上げていく考え方です。
 新宿区には、多くの外国人をはじめ、様々な人々が生活しています。区では、移動しやすく、利用しやすく、わかりやすいまちを目指して、令和2年3月に新宿区ユニバーサルデザインまちづくり条例を制定しました。
 
このニュースレターでは、新宿区の取組や、UDスポットの紹介、利用者の声などをお伝えしていきます。
 
UDスポット。
新宿中央公園。
ちびっこ広場。
 
長年愛されてきた新宿中央公園のちびっこ広場が、令和4年10月に生まれ変わりました。インクルーシブな視点を取り入れた遊具の設置や乳幼児専用の遊び場の整備など、区立公園では初となる試みを通じて、より安心・安全・快適に過ごせる公園となっています。また、広々とした空間と多くの緑は、新宿のまちを行き交う人々に、安らぎと癒しを与えています。ファミリー層だけでなく、周辺で働く人々や近隣住民など、幅広い利用者が多様な目的で訪れる、ちびっこ広場の魅力を探っていきましょう。

 
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ちびっこ広場の探検。
グッドなUDポイント。インクルーシブな視点を取り入れた遊具や、乳幼児専用遊び場の整備。
障がいの有無や年齢に関わらず、どんな子どもも同じ場所、同じ遊具で楽しく安全に遊ぶことができます。
写真1枚目。回転遊具。車椅子からでも乗り移りやすい高さ。背もたれや寝転べる広さがあり、姿勢の保持が難しい子どもも一緒に楽しめる。
写真2枚目。円盤型のブランコ。寝そべったり友達と一緒に乗ったりできる円盤型。
写真3枚目。背もたれがついたブランコ。背もたれと安全バーがあり、姿勢の保持が難しい子どもでも安全に乗れる。
写真4枚目。パネル遊具。車椅子に乗ったままでも遊びやすい高さ。
 
利用者コメント。
40代、女性、親子、ふたりぐみ。
インクルーシブ遊具があり、どんな子でも遊べる公園なので、来て良かったなと思いました。木がたくさんあって、この時期は落ち葉が多いので子どもも楽しそうに遊んでいます。
利用者コメント。
40代、男性、親子、ふたりぐみ。
ここにはよく自転車で来ているのですが、今日は買い物帰りに寄りました。広くて自由に過ごせますし、植物が多いところも好きです。
利用者コメント。
40代、女性、親子、ふたりぐみ。
近所に住んでいるので、いつも犬の散歩に来ています。新しくなったちびっこ広場を見て、自分の子どもが小さいころにも、こういう場所があれば良かったなあ、とうらやましくなりました。
写真5枚目。乳幼児専用遊び場。
3才以下の子どもが安全に遊べる。
利用者コメント。
20代、女性、親子、ふたりぐみ。
3才までという年齢制限があるので、安心して子どもを遊ばせられます。ベンチがたくさんあって食事ができるところも好きですね。
グッドなUDポイント。まちとつながるエントランス。新しいエントランスができたことでちびっこ広場に行きやすくなり、公園とまちの一体化が進みました。
写真6枚目。エントランス。公園内にアクセスしやすい、広々としたエントランス。
利用者コメント。
30代、40代、女性、親子、ふた組
いち日遊べる公園、とネットで紹介されていたのを見て、来るようになりました。遊具のまわりにクッション性のある舗装がされていて良いですね。車通りが多い道に近いので、公園の入口からすぐに交差点に行けないような工夫があるとさらに安心できます。
多様な過ごし方ができる空間。インクルーシブ遊具のほか、大型滑り台や、休憩スペースなども新たに整備されました。遊ぶ、休憩する、食事を取る、などさまざまな人が自由に過ごせる場となっています。

 

運営者インタビュー
新宿区 みどり公園課 内山さん
新宿中央公園は、区立公園の中では最大の面積を誇る、区を代表する施設です。新宿区は、開園から50年以上が経過する中央公園をさらに魅力ある場所にするため、平成29年に『新宿中央公園魅力向上推進プラン』を策定して、芝生広場の再生や眺望のもりの整備など、園内のリニューアルを順次進めてきました。今回のちびっこ広場の再整備も、その一環で行われました。
 ちびっこ広場の遊具は、安心・安全かつ、子どもたちに「遊んでみたい!」と思ってもらえるものを設置しています。今回新たに設置された遊具のうち、障がいのある子もない子も全員が楽しめるインクルーシブ遊具は、インクルーシブ遊具設置の先進事例である、都立砧公園での実地調査をもとに、区立公園では初めて導入されました。寝転がったり複数で乗ったりできる円盤型のブランコは特に人気で、多くのお子さんに楽しんでいただいています。インクルーシブ遊具以外にも、大型滑り台や乳幼児専用の遊び場など、楽しく安全に遊べる設備を整備しました。
写真、遊具エリアと交差しない通路。
 以前のちびっこ広場には主要なエントランスがなく、入口を認識しづらい状況となっていましたが、今回新たにエントランスを設けたことにより、ちびっこ広場はさらにまちに開かれた場所となりました。駐輪場も整備し、より多くの人が快適に利用できるようになっています。また、広場内の通路の幅を広げてわかりやすくすることで、遊具で遊ぶ子どもと歩行者を分離して安全性の向上を図っています。
 ちびっこ広場は以前から多くの方にご利用いただいていましたが、リニューアル後はさらに多くのかたが訪れるようになり、子どもや家族連れだけでなく、近隣で働く人々など、区内外からさまざまな人々が集まる大人気スポットとなっています。想定以上に多くのかたにご利用いただいていることもあり、今後も施設整備等を検討しながら、さらに多くのかたにとって、楽しく安全で快適な公園であり続けられるよう努めていきます。


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新宿山吹高校がゆく。UDまちづくり探検隊
コラム、題名:実は身近にあるUD
都立新宿山吹高校では、ユニバーサルデザインについて学ぶ授業を実施しています。ユニバーサルデザインとは、年齢や障がいの有無、性別、国籍などに関わらず、できるだけ多くの人にとってわかりやすく、利用しやすいようにデザインする考え方のことです。
 先日、まちの中にあるユニバーサルデザインについて、神楽坂駅、新宿区立鶴巻図書館、東京都庁の3か所で取材を行いました。身近な場所にユニバーサルデザインの考え方がどのように活かされているか、高校生の視点から探ってきました。
 神楽坂駅。駅に設置されている自動精算機は、日本語以外にも英語や中国語など複数の言語に対応しており、日本語がわからない外国人のかたでも利用しやすくなっています。また、エレベーター内のボタンは、車椅子ユーザーでも押しやすいように、低い位置に付けられています。
写真1枚目。押しやすい高さのエレベーターのボタン。
 新宿区立鶴巻図書館。新宿区立鶴巻図書館のすべての館内掲示には、UDフォントが使用されています。UDフォントとは、年齢や性別などに関わらず、誰にとっても読みやすくわかりやすいデザインが施された書体です。また、筆談対応や、わかりやすい案内の工夫など、司書の方々によるサポートも、図書館の利用のしやすさの向上につながっています。
写真2枚目。UDフォントを用いた掲示。
 東京都庁。東京都庁の新しい多目的トイレでは、ピクトグラムを使用して出入口をわかりやすく示し、ベンチやトイレ内のカーテンなどを設置して、車椅子ユーザーや介助者、子ども連れなど、多目的トイレを必要とする多様な人々が、快適に利用できるように工夫が施されています。今後も都庁では、多目的トイレやユニバーサルデザインについての理解を促す取組を推進していきます。
写真3枚目。多目的トイレ入口のピクトグラム。
写真4枚目。トイレ内に設置されたカーテン。
 取材を通じて、駅や図書館などの、普段何気なく利用している身近な場所でも、実はいろいろなところにユニバーサルデザインやその考え方が活用されていることがわかりました。今後も、さらにユニバーサルデザインについての理解を深めていきたいと思います。
お問合せ先。新宿区、景観まちづくり課。
 
 

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