(音声読み上げ用)UDまちづくりニュースレター第3号

最終更新日:2021年12月28日

このページは、「音声読み上げ用」に作成しています。そのため、PDF版のニュースレターとは、文章の表示や表現などが異なっている部分があります。

新宿区UDまちづくりニュースレター

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新宿区
ユニバーサルデザイン
まちづくり
ニュースレター。

第3号。
2021年12月。

ユニバーサルデザイン。
UD。とは?

年齢・性別・国籍・コジン、の能力等にかかわらず、できるだけ多くの人が利用できるよう、生活環境その他の環境をつくり上げていく考え方です。
新宿区には、多くの外国人をはじめ、様々な人々が生活しています。区では、移動しやすく、利用しやすく、わかりやすいまちを目指して、令和2年3月に新宿区ユニバーサルデザインまちづくり条例を制定しました。

このニュースレターでは、新宿区の取組や、UDスポットの紹介、利用者の声などをお伝えしていきます。

UDスポット。
新宿御苑。

明治39年に誕生し、戦後に国民公園となってから、トシンの貴重なオアシスとして多くの利用者に親しまれてきた新宿御苑。
近年はユニバーサルデザインの考え方を導入し、UDマップの作成、使いやすいエンロやトイレの整備、新たな音声ガイド(無料アプリ)の導入など、新しい視点による環境整備が徐々に進められてきています。
現在は、「UD専門官」が新宿御苑に常駐し、さらに実践的な取組を進める体制が整えられています。
前回に引き続き、都立新宿山吹高校の皆さんが「UDまちづくり探検隊」として、現地を取材してコラムをまとめてくれました。歴史性、文化性の高い新宿御苑で、どのような新しい発見があったのでしょうか。
 
 

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UD探検隊が行く!。
新宿UDまちづくりスポット。

新宿御苑。

写真1枚目。温室ないの写真。
ゆっくり登っていくスロープ。
段差のない通路。

写真2枚目。
タッチパネル式の案内(多言語対応)。

グッドなUDポイント。
快適に楽しめる温室。
平成24年の建て替えにより、段差や急傾斜がない通路が整備されました。サイン、案内も充実し、スムーズに利用できる施設になっています。

利用者コメント。
50代、女性、ふたり組。
もう10回以上来ています。美術館に行くような感覚ですね。特に温室がお気に入りでいつも見に行きますし、あちこちにあるお庭もみんな素敵です。ぜひこのまま維持して欲しいです。トイレがもう少しカズが多いといいなと思います。

利用者コメント。
30代、女性。
ほんの気まぐれで寄ってみました。広々した芝生の上を好きなように歩けるのがいいですよね。大きな木があるので、近くまでいってみたいです。

利用者コメント。
70代、男女、ふたり組。
今日も日課の散歩で来ました。数えきれないほど何回も来てますよ。お薦めの場所はもう沢山あって、全部ですね。休憩所が沢山あるのも、好きなときに休みがとれるので助かってます。

写真3枚目。旧ごりょう亭の写真。
旧ごりょう亭の外観に配慮して増設したスロープ。
音声案内(スマホアプリと連動)。

グッドなUDポイント。
外観に配慮したスロープ。
歴史的な建築物(昭和2年完成)の外観に配慮したデザインでスロープを設置し、一段高い屋内にアクセスしやすくなっています。スマートフォンアプリと連動する音声案内もあります。
 
 

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写真1枚目。風景式庭園の写真。
ビスタライン。
見通しスポット。
ジャリミチを舗装化。

グッドなUDポイント。
整形式庭園の舗装化。
新宿御苑改造計画(明治34年)で作られた「ビスタライン」(整形式庭園から庭園(新宿御苑)の全長を見通すことができる見通し線)を感じられるスポットをアクセスしやすいように、ジャリミチから舗装へ整備しました。

利用者コメント。
50代、女性。
散策ズキで、もう何回も来ています。今日は仕事が休みだったので、なんとなく気分で来てみました。駅から近いですし、広くて、木が大きいのがいいですね。個人的には西休憩所のあたりと、「母と子の森」がお薦めです。これからも都会のオアシスとして維持して欲しいです。

利用者コメント。
40代、男性。
近所に住んでいます。最近ここに来るようになりました。裸足で芝生を歩くのがとても気持ちいいですよ。中央にある「東屋」と「母と子の森」も、個人的にお気に入りです。全体的には使いやすく素晴らしい場所だと思っています。

写真2枚目。
スマートタウンウォーカー。新しい音声ガイド(無料アプリ)を説明する写真。

写真3枚目。
山吹高校生が音声ガイドを使っている写真。

グッドなUDポイント。
新しい音声ガイド(無料アプリ)。
新宿御苑を楽しんでもらう新たな方法として、ミドコロを紹介してくれる無料アプリ(アイフォーン専用)を導入しています。こつでんどうヘッドフォンとの連携もできます。

新宿御苑 ユニバーサル・デザイン専門官 インタビュー。
環境省自然環境局総務課専門官、かもい しょうじ さん。
私の肩書にある「ユニバーサル・デザイン専門官」とは、平成31 年に環境省が新たに設けた技術職で、省が管轄する様々な公共施設において、UD に対応する準備や取組を進めていくことが仕事となります。
現在、省全体で3名が配置されています。3名全員それぞれ異なるハンディキャップを持った当事者です。
私自身は中途シッチョウシャとして、障害のない時の自分と障害のある時の自分、その両方を経験しています。
そのため、仕事を通じて多くの方が障害を持っていることを意識しない状態で日常生活を送れるようにしたいと考えています。
一方で、新宿御苑内は一歩歩けば課題がたくさんあります。
平面移動ができない場所もまだまだ多くあります。
それでも少しずつ、母と子の森のエンロや整形式庭園のジャリミチの舗装化などを進めています。
将来的には、ミズベの周りの整備なども進めたいですね。
もう少し、池のそばまで近づけるといいなと思っています。
新宿御苑は長い歴史があるため、文化的な価値の維持と UD 双方の両立が必要と考えて仕事をしなければならない面があり、その点が悩ましい課題です。
しかし、課題解決のためには当事者の関わりが大事だと思っています。
また、障害の種類によって、その視点が様々であることも知っていただきたいです。
仕事の中で障害をお持ちで御苑を頻繁に利用しているカタから意見をもらうこともあります。
要望や苦情・クレームを十分に汲み取れていないという課題はあるかもしれません。
今後は広く来園者へのヒアリングなども考えていきたいです。
 
 
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新宿山吹高校がゆく。
UDまちづくり、探検隊!。

今回のコラムは、写真にも登場していただいている都立新宿山吹高校の生徒の方々に書いていただいています。
都立新宿山吹高校では今年度の授業として、新宿区景観・まちづくり課と連携を取りながらUDニュースレターの作成に取り組んでいます。
これまでの授業や今回の取材に同行して学んだUDについて、高校生なりに考えたこと、感じたこと等を紹介していきます。

どんな人でも使いやすい素敵なUD。

写真1。自動販売機の写真。
手が届きやすいグッドな自販機。

写真2。給水機の写真。
おしゃれな給水機!。

写真3。注意事項の看板。
ピクトグラム多用。

みんなでエンナイを歩き回りましたが、基本的な UD 要素が多く詰まっていました。
ピクトグラムを使った案内図、車椅子使用者や足の不自由な方、足腰が衰えた年配の方にも優しい段差の少ない道、スロープ、緩やかな坂、高いところに手が届かない人にも配慮した自動販売機のほか、ベンチも沢山あって、「使いにくい」と思うことができないほど、エンナイのどこにいても、どんな人でも使いやすいように沢山の素敵な UD が採用されていました。

特に、エンナイに「給水機」が6か所も設置されていることに驚きました。
日本の公園では初の取り組みのようなので、今後様々な公園に設置されると嬉しいです。
また、案内板や注意書きに「ピクトグラム」が多用されているのが印象的でした。
少ない色数で構成されているため、子どもでもわかりやすく、目に優しいように思えました。
そして、エンナイ一面が沢山の緑に溢れていて、とてもリラックスすることができます。
実際に利用者インタビューをしてみると、ほとんどの方々が日々の疲れを癒すために来ており、多くの人が満足されていました。
自分たちも快適な時間を過ごせました。

今回の取材で、UD の工夫点について深く知ることができ、今後の生活の中で、もっと学んでいきたいと思いました。
また、UD の存在をより多くの人々に知ってもらい、興味を持ってほしいです。
より多くの利用者の意見を聞くことで、思いもよらない問題を見つけ、UD がより良い方向に改善されていくのだと思います。

新宿区からのお知らせ。

「新宿区移動トウ円滑化促進方針」を策定しました!。

画像1。
新宿区移動トウ円滑化促進方針の表紙。

新宿区では、「高齢者、障害者トウの移動トウの円滑化の促進に関する法律(バリアフリー法)」に基づき、「新宿区移動トウ円滑化促進方針」を策定しました。
この方針は、高齢者、障害者トウの誰もが円滑な移動を確保できるよう、区全体において一層のバリアフリー化を図るため、施設と施設の間の道路や、施設と道路の連続性を確保することのほか、ソフト施策等、総合的なバリアフリー化の方針を示したものです。
詳しくは、2次元バーコードにより、新宿区ホームページをご確認ください。

新宿区ユニバーサルデザインまちづくりニュースレター、第3号、令和3年12月発行。
お問い合わせ先、新宿区景観・まちづくり課。
電話番号、03-5273-3843。

取材、編集は、株式会社、ぼんまちつくり研究所と、東京都立新宿山吹高等学校。

 
 
 
 

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