平成30年2月6日第1回臨時委員会

最終更新日:2018年9月20日

会議の庶務を行う課名

選挙管理委員会事務局

開催日時

平成30年2月6日(火)午前10時から正午まで

会議の公開の可否及び非公開の場合の理由

議案の概要と審議結果(賛成・・・〇、反対・・・×)

協議・報告等

(1) 出前授業について
   事務局から説明を受けて、次のような意見等があった。
 ア 「淀橋第四小学校の出前授業では、受付と用紙交付を大学生にやってもらったことは
  よかった。徐々にやる場を増やしていけば、大学生のやる気も出てくると思う。」
 イ 「目白研心高校と目白大学は、地域のいろいろな行事にもボランティアで参加してく
  れている。そういう中で、目白区長選挙という地域を考えたテーマが出てきたのではな
  いか。」
 ウ 「学校の出前授業では、開票の時間をそれほど取る必要はないと思う。授業・演説・
  体験学習の3つのバランスを考えながら、大学生を含めた学校との細やかな打合せが重
  要だと思う。学校からは、1つの授業を任されているのだから、プロとしての意識を持
  たなければならない。小学校の出前授業が増えてきて、教育委員会とも調整しながら、
  今後どのように進めていくのか、検討していかなければならない。
 エ 「今年1月以降の小学校の出前授業は、大変よくなったと思う。選管委員が出席した
  愛日小学校、戸塚第三小学校、西新宿小学校、淀橋第四小学校については、とてもよか
  った。4つの学校では、現場の先生が頑張ってくれた。先生の頑張りをどう引き出せる
  のかが、カギだと思った。講義があって、立会演説会、投票説明、開票、締めくくりと
  いう構成になっているが、1月からは、講義を職員中心に変えて、とてもよい授業にな
  った。質問も工夫されていた。例えば、若者の投票率が低いと何が問題なのか。今まで
  は、若者の投票率が低いで終わっていた。対話型で考えさせる授業になっているが、も
  う少し工夫してほしいところもある。何のための質問なのか。教育上の意味は何なのか。
  考えて質問すると一層よくなる。例えば、日本の選挙は、いつ始まったのかという質問
  は、歴史的知識として必要だが、150年前ということを知ることにどういう意味がある
  のかわからない。何を伝えたいのかを考えてほしい。全体的に児童に考えさせる授業に
  してほしい。大事なポイントについては、児童に投げかけ質問して答えを引き出してほ
  しい。そうすれば、もっと対話型の授業になっていく。若者の投票率が低いとどうなる
  のかという問いに対しては、若者の声が政治に反映されなくなるということで良いが、
  選挙権拡大の歴史を説明しているのだから、長年、人々の努力で勝ち取ってきた権利を
  軽く扱っていいのかというメッセージを伝えてもよいのではないか。
   給食総選挙のレベルアップということについては、昨年9月の余丁町小学校や10月
  の東戸山小学校で、栄養士の力を引き出してくれた。人気投票になりがちな模擬投票を
  そうでなくしてくれた。1月の淀橋第四小学校でも、よい成果が出た。児童自身が給食
  のメニューを考え、栄養士と相談して演説内容も考えた。ここまでやったのは、初めて
  のケースである。サポーターを含めて9名が演説に関わり、授業4時間を費やしたとい
  う。事前の努力による成果である。担任の先生の問題意識と指導も大きかった。給食総
  選挙でも、工夫次第で児童が主人公になり、単なる人気投票でない、考える授業が可能
  なことを示した。栄養士との連携が複数生まれていることは、素晴らしい。こういう
  実践をさらに広げてほしい。
   今年度の模擬投票の特長は、地域や社会問題を取り上げた学校が、複数現れたことで
  ある。昨年度は、西新宿小学校と落合第二小学校の2校であったが、今年度は、愛日小
  学校と戸塚第三小学校が加わり、倍になった。
   西新宿小学校については、さらにレベルアップした。地域を主題に、総合学習のフィ
  ールドワーク授業でやった。発表は、全員参加だった。今回思ったのは、地域の人に取
  材して、その中から西新宿のあり方を考えて政策づくりをしている。政策を聞いてみる
  と一般論ではなく、まちの変化をリアルにとらえている。また、映像や寸劇も入れて、
  人にどう伝えるかという教育にもなっている。模擬投票は、やり方によっては総合的な
  学習になると思った。グループ学習だけでなく、グループを超えた討論も行ったという
  ことである。年間を通した総合学習の取組みで、地域重視の年間カリキュラム、その中
  の一環として模擬投票が位置付けられている。
   戸塚第三小学校でも、地域をテーマにグループ学習を行った。総合学習と国語の授業
  を絡めた。初めての出前授業であったが、難しいテーマにチャレンジした。保護者や5
  年生にも投票してもらい、演説と応援演説には、6年生全員が参加するなど、全員参加
  型の授業であった。5年生を投票に巻き込むことができたのは、校長先生の力が大きか
  った。保護者や地域の人が、投票に参加できたのは、地域をテーマにしたからで、給食
  総選挙ではできなかった。
   愛日小学校では、環境問題をテーマに模擬投票を行った。愛日小学校は、2年連続で
  給食総選挙だったが、今年は違う方向でという問題意識を持っていた。担任の先生は、
  一過性のイベントで終わらせたくないという意識を持っていた。日常の総合や社会科
  の授業と結びついた模擬投票にしたいという強い思いがあった。昨年の落合第二小学校
  の出前授業が刺激を与えたとのことである。発表は6人だったが、総合の時間で勉強
  してきたテーマだったので、他の児童もお客さんではなく、積極的に参加できたとのこ
  と。担任の先生も達成感を感じている。
   総合と社会科の日常の授業と結びついた模擬投票は、有効であるということが、3校
  の事例で見えてくる。日常の調べ学習と結びついた模擬投票は、児童が主人公の授業が
  作れる。
   投票手順の説明については、例えば投票箱が空であることの説明をするが、なぜ、空
  であることを確認するのかを児童に考えさせてもよいと思う。開票については、一票の
  大切さや公平さを教える必要がある。問題は、どの程度詳しくやるのか。一番伝えたい
  ことは、何なのか。あまり細かい説明をすると主権者教育という論点が、授業の本質
  からそれていく。対話型の講義にもっと時間を割いてもよいと思う。授業の終わりには、
  児童たちの感想を引き出してほしい。学校との事前の話し合いは、とても大切である。
  模擬投票の先進事例を現場の先生に知ってもらうことも必要である。学校との反省会は
  是非やってほしい。一過性のイベントで終わらせないためにも、反省会を通して学校サ
  イドの認識も深まる。将来的には、学校と地域が協力して自前で主権者教育ができるよ
  うになってほしい。また、現場の先生や地域の人たちとも共有できる出前授業事例集の
  作成を検討してほしい。」
 オ 「新宿区の出前授業の特色は、多様なテーマから選ぶことができることである。そのた
  めにも、学校との細やかな打合せが必要である。」
 エ 「新宿養護学校の模擬投票は、今後も続けてほしい。」

その他

(1) 今後の日程について
   平成30年4月までの日程を確認した。

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