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区役所の果たすべき役割は何かを考え、現場・現実を重視した施策の実施と業務の改善に努めよう

最終更新日:2024年3月22日

皆さんおはようございます。区長の吉住健一です。

甚大な被害をもたらした能登半島地震から、もうすぐ3か月がたとうとしています。今回の地震で、道路や水道などの生活インフラに大きな被害が出ており、今なお、多くの方が避難生活を余儀なくされています。新宿区からも職員の皆さんに被災地での支援活動に従事していただいています。余震が続く中、無事に戻ってきてくれて良かったという思いと、感謝の気持ちを伝えたいと思います。今後も、3月後半には、保健師等の皆さんが現地に赴き、令和6年度からは復旧・復興支援を目的とした職員派遣を行う予定です。現地での活動には、心身へ与えるリスクも伴います。どうか、無理をせず、自分自身の健康を守りながら、従事してきてください。

また、近年は、地震だけではなく、各地で豪雨災害等も頻発しており、新宿区もいつ災害に見舞われるかわかりません。こうした災害から区民のくらしや安全を守るためにも、区の職員は、災害が「今にでも起こるかもしれない。」という危機感を持ち、地域防災計画や災害時応急活動マニュアルを読みこむとともに、防災訓練等で緊急時の自らの役割を再確認し、災害が起きたときに適切な対応が取れるよう準備してください。
自然災害の被害をゼロにすることはできませんが、被災地での厳しい状況を認識し、新宿で起きた場面を想像しながら、どうすれば被害を最小限に抑えることができるか、職員の皆さんと共に考え、取り組んでまいります。

次に、職員による不祥事について、改めてお伝えさせていただきます。
昨年、区政への信頼を根幹から揺るがすような不祥事が、立て続けに起こりました。職員による架空残業及び架空勤務による給与の不正受給については、重大な服務規律違反であり、極めて悪質なものであったことから、厳正に対処しました。
発覚後に実施した調査では、同様の不正を行ったと認められる職員はいませんでしたが、区への信頼を取り戻すには、再発防止に取り組むことが必要です。勤怠管理に関する規程の整備などを行い、3月25日からはタイムレコーダーによる出退勤管理の運用を開始します。各職場におかれましては、今一度、勤怠管理の適正化と服務規律の遵守の徹底に向け、取り組みをお願いします。
区民の皆様との信頼関係は、長い時間とたゆまぬ努力によって培われます。しかし、今回のような不祥事が発生すると、その信頼はあっという間に損なわれてしまいます。一度失った信頼を取り戻すことは容易ではありません。私自身も含めて、一人ひとりが公務員としての初心に立ち帰り、担っている職務に真摯に向き合って、成果を着実に積み上げていくことが重要です。区政の信頼回復に向け、全庁一丸となって取り組んでいきましょう。

話は変わりますが、昨日、令和6年第1回区議会定例会が閉会し、令和6年度当初予算が成立しました。
令和6年度予算は、第一に、「社会経済情勢の動向を的確に見極めながら、限られた財源を優先的に配分すること」、第二に、「行政評価に加えて徹底した状況分析を行った上で、デジタル技術等を活用して、効果的・効率的な事業に再構築するなど、事務事業の更なる見直しを図ること」、この二つを基本に編成しています。
また、令和6年度からは第三次実行計画が始まります。第三次実行計画の4年間は、現在の総合計画に掲げる目標を達成するとともに、新たな施策の方向性を示す次期総合計画の礎を築く、重要な期間となります。職員の皆さんは、施策を推進する中で、区民のニーズをしっかりと把握するとともに、区役所が果たすべき役割は何か、自問自答しながら、現場・現実を重視した施策の実施と業務の改善に努めてください。職員の皆さんが区民にどの様なサービスを提供したいと考えるのか、事業をどの様に改善すべきかを顧みる期間にしてもらえればと考えています。良いアイディアが浮かびましたら、今年度から始まった職員提案制度に積極的に提案してください。

最後になりますが、年度末のこの時期は、今年度の事業の仕上げと新年度に向けた準備と大変忙しい時期です。職員の皆さんは、どうかご自身の体調管理に十分留意し、元気に新年度を迎えてください。

本日の放送はこれで終わります。

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