区長の部屋メニュー

令和5年 新年賀詞交歓会・区長年頭の挨拶(要旨)

最終更新日:2023年1月5日

【注】本文は口述筆記ではありませんので、表現その他に若干の変更があることがあります。

写真:あいさつする吉住健一新宿区長
明けましておめでとうございます。
新宿区長の吉住健一です。

区民の皆さまには、穏やかに新年をお迎えのことと、心よりお慶び申しあげます。新年を迎えるにあたり、年頭のごあいさつをさせていただきます。
皆さまには、日頃より区政にご尽力、ご協力いただいておりますことに、この場をお借りしまして、あらためて御礼申し上げます。

今年の干支は「卯」ですが、卯は、その跳躍する姿から「飛躍」を象徴すると言われます。
新宿のまちが将来に向けて、大きく飛躍する年になるよう、皆さまと力を合わせて、全力で取り組んでまいります。

令和2年1月に新型コロナウイルス感染症の感染者が国内で初めて確認されて3年が経とうとしています。
未だ感染症の収束にはいたらず、第8波を迎えた中での年始となりましたが、これまで培った経験と地域の医療・介護・福祉ネットワークによる医療提供体制の強化などにより、新型コロナへの対応と社会経済活動の両立に向けた取組を進めてまいります。
感染拡大に最大限の注意を払いながら、地域の社会経済活動の正常化に向け、地域コミュニティ活動の再起動や、区民が集うイベントの再開、国際観光都市・新宿としての魅力の発信など、賑わい都市・新宿の創造に取り組んでまいります。
また、コロナ禍において影響を受けた地域経済活動の活性化を図るため、区内全中小企業を対象に総合的な支援を行うとともに、
商店街等の活性化をより一層推進するため、区内事業者や商店街の支援に取り組みます。
さらに、長引く物価高騰への対応として、区民の皆さまが安心して暮らせるよう、「物価高騰対策による区民生活・事業者の支援」に引き続き取り組んでまいります。

これらの取組とともに、基本政策の「暮らしやすさ1番の新宿」では、誰もが気軽に健康づくりに取り組める施策や、地域支え合い活動、障害者がいきいきと暮らし続けられる環境の整備、妊娠・出産へのサポートの拡充を新たに推進してまいります。
また、地域コミュニティの核である町会・自治会活動の活性化支援を強化してまいります。

基本政策「新宿の高度防災都市化と安全安心の強化」では、首都直下地震や、南海トラフ地震の切迫性が高まる中、気候変動に伴う大型台風や局地的集中豪雨の発生など、新たな課題も生じています。
このため、建築物等の耐震改修や、ブロック塀、がけなどの安全対策を支援するとともに、細街路の拡幅整備や、道路の無電柱化を着実に進めてまいります。

基本政策「賑わい都市・新宿の創造」では、新宿駅周辺地域における「新宿の拠点再整備方針」に基づくまちづくりをはじめ、区民や地元組織との協働により、各地域の個性や魅力を活かしたまちづくりを、一層推進していきます。
歌舞伎町では、令和5年4月に東急歌舞伎町タワーが開業予定です。シネシティ広場との一体的な活用を進めることで、新たなまちの魅力を創出し、新宿の魅力を世界に発信してまいります。
また、観光と一体となった産業振興として、区の地場産業の支援や、ふるさと納税の制度を活用し、区内で生産された商品を送る「モノ消費」と、新宿ならではの体験をしていただく「コト消費」を含めた返礼品を設定し、地域経済の活性化に繋げたいと考えています。
このほか、西武新宿線の開かずの踏切の解消に向けた検討や、
区民の皆さまの移動手段のさらなる充実を図るため、新たにAIオンデマンド交通の導入に向けた実証実験を行います。
地球温暖化対策の着実な推進では、2050年までに区のCO2排出量実質ゼロを目指し、今年度改定する第三次環境基本計画に基づき、省エネルギー機器の普及や再生可能エネルギーの活用を一層推進してまいります。

平和事業については、新宿区は、昭和61年3月15日に平和都市宣言をし、全ての国の核兵器の廃絶と世界の恒久平和の実現を心から希求しています。 
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻は国際社会の平和と秩序、安全を脅かし、国連憲章や国際法に違反する行為であり、区議会議長とともに抗議文を発出しました。侵略が始まってから10か月経った今もなお、ウクライナで民間人を含む多くの人々が故郷を追われ、命を奪われています。一日も早く、この戦争が終結し、ウクライナの方々が、平穏な日々を取り戻せることを願っています。
区では、引き続き、平和展や平和コンサート、平和のつどいなど、さまざまな平和啓発活動に取り組んでまいります。

スポーツ活動については、昨年の北京冬季オリンピックでは、淀橋第四小学校の卒業生である樋口新葉選手が、フィギュアスケート日本代表として団体戦銅メダル、女子シングルで5位入賞の成績を収め、地元新宿は大いに盛り上がりました。
また、サッカーワールドカップ大会で、日本代表が強豪国に勝利し、日本中が歓喜に沸いたのは記憶に新しいですが、新宿のサッカークラブ、クリアソン新宿が、昨年、初めて日本フットボールリーグに挑戦し、10月9日には“新宿の日”と銘打ち、国立競技場に1万6千人を超える新宿区民をはじめとしたファンが集まり、リーグ史上最高の観客動員数を記録しました。
スポーツの力が、新宿のまちに明るさを取り戻すキッカケを作ってくれました。
今月29日には、3年ぶりに新宿シティハーフマラソン・区民健康マラソンが開催されます。私も3年ぶりに3キロの部に出走する予定で、トレーニングを始めました。今大会から、四谷地域から牛込地域までコースが拡大となります。また、新しい国立競技場を会場として行う、初めての大会となります。将来的には、区内全域を周回し、区内全体が一体となる大会に成長させたいと考えています。

結びとなりますが、今年は、区民の皆さまと集まって、新年をお祝いすることができました。新型コロナとの闘いは、長い道のりですが、一歩ずつ、着実に日常を取り戻しつつあります。引き続き、感染予防対策に注力しながら、新宿の活性化に取り組んでまいります。
今後も、地域の実情に即した施策を展開し、区民の皆さまの声を受け止め、地域の課題に的確に対応することで、誰もが住みたい、住み続けたいと思える、持続的に発展する新宿のまちの創造に向けて力を尽くしてまいります。

区民の皆さまにおかれましては、引き続き、区政にご理解とご協力を賜りますようお願い申しあげます。
本年が皆さまと皆さまのご家族にとりまして、幸多き年となりますよう、お祈り申し上げまして、年頭のごあいさつとさせていただきます。

本ページに関するお問い合わせ