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区政の信頼回復に向けて、全庁一丸となって地道に取り組もう

最終更新日:2023年10月18日

おはようございます。
区長の吉住健一です。今日は、臨時の庁内放送をします。

今年度は、区職員による不祥事や業務上の事故が続いています。区民の皆様の信頼を失う事態に陥ったことに対して、全庁一丸となって危機的状況を認識し、信頼回復に向けて取り組む必要があります。

まず、大麻所持による逮捕事案ですが、私的な時間であっても、犯罪行為は人として許されません。大麻や違法な薬物を勧められたとしても、社会人・公務員として断固として拒否し、警察等に通報してください。
また、「架空残業」、「架空勤務」が判明した事案も深刻です。まさか、そのようなことをする職員が居るのかと、驚きましたが、調査の結果、事実であると判明しました。一部の人間が不正を行えば、その組織全体が疑われることになります。再発防止の為に、早急に出退勤の記録システム等を刷新します。

その他、区民の極めて取扱いに配慮を要しなければならない個人情報の滅失事故も発生しました。こうした事故は、個人情報に関する管理体制の不備や不注意によるものであり、区民に多大な迷惑をかけてしまう結果となったことは残念でなりません。

区役所は、区民の役に立つ所です。区の仕事は、区民の皆さまからの信頼が前提にあってこそできるものです。立て続けに発生した不祥事、事故によって信頼が大きく損なわれてしまいました。一度失った信頼を回復することは容易ではありませんが、信頼される区政を取り戻さなければなりません。

今後、「架空残業」や「架空勤務」への対応として、他に同様の行為が行われていないかの調査に着手します。また、個人情報の事故への対応として、改めて職員に対する研修等を実施しますが、大事なことは、職員一人ひとりが危機的状況を認識して、信頼される区政を取り戻す意識を持つことです。公務員としての初心に立ち返り、使命感を持って、職務に取り組んでください。絶対に不正をしない・不正をさせない、不祥事を起こさない・不祥事を起こさせない、事故をおこさない・事故を起こさせないという強い自覚と倫理観をすべての職員の皆さんに持っていただき、職務に取組んでいただきますようお願いします。

組織としては、公務員倫理と危機意識を共有する風土を築き上げ、維持していくことも必要です。管理職をはじめ管理監督の責にある者については、職員の服務規律の遵守について、職員の指導を徹底していただき、不祥事や事故が起こり得ない職場を築いてください。また、自らの気づきや職員の皆さんから報告を受け、不正行為や事故につながる情報に接した時は、自らにとどめることなく、区全体の問題として捉え、部長や関係部署と連携し、対応を速やかに開始してください。

今回、不祥事や事故が立て続けに発生したことを、重く受け止め、監督責任をとるために、区議会で私と副区長の給料を減額する条例を可決していただきました。

最後になりますが、区政の信頼を取り戻すためには、全庁一丸となって、信頼回復に向けて地道に取り組むことが必要です。私も区政の信頼回復のため、努力いたします。職員の皆さんもそれぞれの立場で自らの責任を果たしてください。当たり前の基本に立ち返ること、一つ一つの仕事を丁寧に、確実にこなすことで区民の信頼を取り戻すことが出来ると思います。私たちに、立ち止まっている時間はありません。新宿区役所で働いていることに、誇りを持てるよう頑張りましょう。

 
本日の放送はこれで終わります。

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