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地域コミュニティや地域経済活動の活性化に向け、全庁をあげた取り組みを

最終更新日:2023年7月14日

皆さんおはようございます。
区長の吉住健一です。

はじめに、4月23日に実施された区議会議員選挙では、大きな問題もなく適正に執行していただきました。年度当初で大変な中、選挙に従事した職員の皆さんに、感謝を申し上げます。

5月8日に新型コロナの感染症法上の位置付けが「5類」へ移行してから、2か月が経過しました。これまで中止、縮小していたイベントが次々と復活し、多くの観光客が訪れるようになるなど、新宿のまちにも賑わいが戻ってきました。
ウイルスが消滅したわけではなく、感染の動向を注視する必要はありますが、全庁をあげて、地域コミュニティや地域経済活動の活性化に向けた取り組みを進めてください。
また、昨年から急激な物価高騰が続いています。引続き、区民生活や事業者にもたらす影響を踏まえ、的確に対応していきたいと考えていますので、よろしくお願いします。

本日は、物価高騰に対する対応と地域コミュニティの活性化に向けた取組みについてお話します。
はじめに、「物価高騰対策臨時給付金」についてです。
物価高騰対策臨時給付金は、電力・ガスをはじめとしたエネルギー・食料品価格等の物価高騰の影響による負担増を踏まえ、物価高騰の家計への影響が大きい世帯の生活を支援するため、1世帯あたり3万円を支給するものです。
区では、これまで給付金の対象とならなかった区民の方からも物価高騰の影響で家計が圧迫されているといったお声をいただいていたことから、国の交付金の対象となる、令和5年度住民税を課税されていない世帯だけでなく、区独自に、世帯全員の令和5年度住民税の課税所得の合計が300万円未満の世帯までを給付の対象にしました。給付対象を広げることで、区全体の半数を超える世帯が対象となることから、物価高騰の影響を受ける多くの世帯の家計を支援することができると考えています。
給付金については、全庁から職員の応援をいただきながら、支給等の事務を進めています。この場をお借りして感謝申し上げるとともに、区民への支給が終わるまで、引続き、ご協力をお願いします。

次に、「(仮称)町会・自治会活性化推進条例の制定」についてです。
町会・自治会は、地域コミュニティづくりに大きな役割を果たしている組織です。
活動を通じて生まれる人々の交流や、地域への愛着、自分たちの地域を良くしようという意識は、新宿の宝ともいうべきものだと思います。
しかし、町会・自治会への加入率の低下や活動の担い手不足が深刻化し、また、新型コロナの影響による活動の制限が続いたことから、町会・自治会の活性化が課題になっています。
町会・自治会の活性化に向けて、区では現在、プログラム型コンサルティング事業の実施や電子回覧板の実証実験、タワーマンションとの接点づくりなどの取組みを進めており、これらの取組みに加えて、町会・自治会活動に、地域住民をはじめ、マンション居住者、事業者等が主体的に関わるための「(仮称)町会・自治会活性化推進条例」制定に向けた検討を始めます。
 条例の制定にあたっては、地域コミュニティを形成する様々な方々の意見を取り入れるため、町会・自治会の方々と現状や課題について意見交換を行うほか、マンション居住者や事業者、大学等の方々と町会・自治会活動への関わりや課題等についてヒアリングを実施します。
また、学識経験者、町会・自治会、事業者・大学等の代表で構成する検討委員会を立ち上げ、意見交換等の結果を踏まえた条例の骨子案作成に取り組みます。
その後、区民の皆さんから意見を伺いながら条例素案をとりまとめ、令和6年度中に条例を制定し、令和7年度に施行する予定です。
条例の制定により、地域コミュニティづくりの核である町会・自治会の取組みを一層促進し、町会・自治会の活性化につなげたいと考えています。

さて、現在、業務改善等についての「職員による区長提案」を8月21日まで受け付けています。提案の対象は、区民サービスの向上や業務の効率化、経費節減、執務環境改善等に繋がる提案、その他、効果的・効率的な区政運営に資する提案です。
以前にもお話ししましたが、新たな区民ニーズに即した行政サービスの提供が求められる中、柔軟に対応できる組織づくりが課題です。各職場において、事務事業の見直しやICTの活用、民間活力の活用等、一層の業務の効率化をして、「余力」ある組織づくりに取り組んでほしいと考えており、ぜひ、職員の皆さんが日々の業務の中で抱く問題点や課題に対し、自由な発想で生み出す改善策を提案してみてください。

最後になりますが、台風や豪雨による災害が発生しやすい時期になりました。最近では各地でゲリラ豪雨や線状降水帯が発生しており、今月上旬の九州での川の氾濫をはじめ、被害が発生している状況です。
区において、台風や豪雨による災害が発生する恐れがある場合は、区民の安全を守るため、対応することになります。自分自身は、どの様な役割があるのか、念のため確認しておいてください。
暑い日が続いています。職員の皆さんも、熱中症に気を付けながら職務に取り組んでください。夏季休暇は、7月から9月までの期間で取っていただくことになっています。慌ただしいとは思いますが、心身の健康のために、夏季休暇や年次休暇を活用して、リフレッシュしてください。本日の放送はこれで終わります。

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