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年度始めのあいさつ

最終更新日:2020年4月1日

皆さん、おはようございます。本日から令和2年度が始まります。
例年、この放送は、部課所長会の会場から行っていますが、今年は、新型コロナウイルス感染症対策のため、全庁が一丸となって対応していますので、職員の皆さん全員にメッセージを送らせていただきます。

現在、新型コロナウイルス感染症は、急激な感染拡大の局面にあります。先週、国は、特別措置法に基づく、新型コロナウイルス感染症対策本部を設置し、国民の生命を守るための基本的対処方針を策定しました。また、都は、不要不急の外出を控えるよう要請しています。東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会も、1年程度延期されることになりました。まずは、国や都などと連携し、新型コロナウイルス感染症のさらなる流行を防ぎ、区民生活及び地域経済への影響を最小限に留めることを目標に取り組まなくてはなりません。そして、感染の収束後には、一日も早く、区内の活気を取り戻していくために取り組んでいく必要があります。常に先を見据えた進行管理をお願いいたします。
今すぐ実施しなくてはならない業務と、次のフェーズで取り組むべき業務の検討との両睨みをしなくてはなりませんが、今こそ新宿区役所の底力を発揮し、文字通り区民の役に立つ区役所として乗り切っていきましょう。

さて、この4月1日に、新宿区では138人の新しい職員を迎えました。新たに、私たちの仲間となった職員は、これからの新宿区政を担っていく大切な人材です。職員の皆さんは、新しい職員が、自分の役割や使命を十分に理解し、区民や地域が抱える課題の解決に向け、柔軟かつ迅速に行動できるよう、また、職員の挑戦を後押しする職場の風土づくりに取り組んでください。
ここ数年で団塊世代とそれに続く多くのベテラン職員が退職しています。先輩職員が培ってきた経験やノウハウ、蓄積された知識が円滑に若手職員に継承されるよう、職場内のコミュニケーションの活性化を図るなどの取組を進めてください。
また、今年度から新たに会計年度任用職員として1,023人の方に、一般職の公務員として、区の様々な業務に従事していただくこととなりました。その他、区の施設には指定管理者にお任せしているものもあります。各職場において、皆さんの能力・技能を十分に発揮していただき、良質な行政サービスを提供していただきたいと思います。

令和2年度は、第一次実行計画が最終年度となります。新型コロナウイルス感染症の影響をはじめ、区政を取り巻く社会経済情勢が厳しくなることが懸念される中、将来にわたり安定した行財政運営を確保するために、常に区民の視点で、不断の行財政改革に徹底して取り組み、業務の効率化や生産性の向上を図るとともに、公民連携や公共施設マネジメントを強化し、基本構想に掲げる「『新宿力』で創造する、やすらぎとにぎわいのまち」の実現に向けて、取り組んでください。

仕事で良いパフォーマンスをするためには、常に身体のコンディションを整えることが大切であることは言うまでもありません。職員の皆さん一人ひとりが、自身の健康に十分気を付けることはもちろんのこと、仕事を一人で抱え込むことのないよう、それぞれの職場で上司や職員同士で相談しやすい、またお互いに協力し合える体制を築いてください。そして、ワークライフバランスの実践と、働き方改革を実現することで、誰もが心身ともに健康で、常に効率性と生産性の高い組織のもとで仕事を進めていきましょう。

最後に、改めて法令順守と公務員倫理の大切さについて申し上げます。中国の明の時代の官僚が残した教えに「君子は道理を恐れる」というものがあります。法律を犯すような過ちをしても、まだ逃れる道はある。だが、道理を犯したのでは、身の置き所が無くなってしまう。なぜなら、自分の心が自分を許してくれないからだ。だから、君子は法律よりも、むしろ道理を恐れるのである。という文章であらわされています。私と職員の皆さんは、縁があって、新宿区役所という職場で肩を並べて働いています。お互いの持つ力を合わせて区民の幸せを守り、住みやすいまちを作っていくことが使命です。新宿区職員としての立場に責任と誇りを持ち、共に職責を果たしていきましょう。今年度も、現場・現実を重視しながら、区政が直面する様々な課題を解決するとともに、さらなる区民サービスの質の向上に取り組んでいくことを述べまして、年度の始めのあいさつといたします。

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