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全力で新型コロナウイルス感染症対策を

最終更新日:2020年3月13日

皆さんおはようございます。
区長の吉住健一です。
連日、新型コロナウイルス感染症への対応に、全力を挙げて取り組んでいただき、ありがとうございます。

区では、2月3日に、新型コロナウイルス感染症対策本部を設置し、刻一刻と変化する状況を、庁内で情報共有しながら、感染拡大防止のための対策を実施してきました。特に、市中感染を抑制するとともに、ピーク時における感染状況を緩和し、医療機関の機能がマヒしないようにということで実施した、一斉休校に際しては、保育所、子ども園、幼稚園、学童クラブは、勤務のシフトを緊急に調整し、保育を必要とする子どもたちの居場所を守っていただきました。また、各学校の現場においても、急な一斉休校で、自宅で待機できない子ども達のために、臨機応変な対応をとっていただいています。
その他、区民が必要とする様々な行政サービスを担っている職員の皆さんには、状況の変化に応じて、それぞれの部署で迅速な対応を取っていただいています。困難な状況の中でも、区民生活を支え続けている現在の状況は、直営、指定管理を問わず、すべての従事者によるチームプレーの賜物だと思っています。心から、感謝を申し上げます。

新宿区は、国内外から集まった多くの人々が暮らし、日々の来街者も大変多い街です。こうした特性を踏まえ、区ではイベントを原則的に中止し、一部施設も休館することとしました。
100年前に大流行したスペイン風邪では、2つの自治体の対応の違いが明暗を分けました。フィラデルフィア市では通常の生活を続け、ピーク時の1週間で人口10万人あたり250人の死者を出し、セントルイス市ではイベントを中止し、学校やダンスホールなどを閉鎖した結果、人口10万人あたりの死者を30人に抑えることが出来ました。
区は、引き続き、国や都と連携を図りながら、適切に判断し、対応を取っていきたいと考えています。

今後は、感染拡大防止や相談体制・医療体制の整備等と並行して、区民生活や経済活動の安定確保に向けた対応が求められています。
その一つが、高齢者のフレイル予防対策です。外出を控えることで、特に高齢者の足腰の筋力が衰えることが懸念されます。今回、区民の方に活用してもらえるよう、自宅で出来る運動方法を印刷したものを、「広報新宿」と一緒に配布しています。高齢者のフレイル予防対策について、健康部・福祉部・区政情報課が連携しながら進めてください。
区内の中小事業者への支援も緊急課題です。第一弾として経営に影響を受ける区内の個人商店や中小企業に対する支援として、中小企業診断士による相談窓口を増設し、融資の相談を行っています。国制度等の活用も含め、地域経済を守る対策に全力で取り組んでください。
ウイルスの流行が収まった時には、第二弾として、区内の消費を喚起する攻めの産業振興も必要となります。従来の事例に拘ることなく、積極果敢な取り組みを検討し、効果的な消費喚起策を実施していきましょう。

さらに、休校期間中の子どもたちの学習等の環境整備や、必要に応じて行政手続きの申請期限の延長等の検討にも、取り組んでいただきたいと思います。
区職員への対応については、基礎疾患のある方や妊娠中の方、学校の臨時休校等に伴って影響を受ける方が、時差出勤や休暇取得などの対応を取りやすいよう職場での配慮をお願いします。
区民生活を守る基礎自治体として、新型インフルエンザ等対策行動計画に基づき、区民生活及び経済活動への影響を最小限とできるよう、全庁あげて取り組んでいきたいと思いますのでよろしくお願いします。
 
最後になりますが、この3月31日をもって、112名の職員が退職されます。退職される皆様におかれましては、長年にわたり区政にご尽力くださいました。心より感謝を申し上げるとともに、今後のご活躍をお祈りいたします。
公務員生活の集大成を結実する時期に、新型ウイルスへの対応で忙殺される状況になったことは、残念ではありますが、こうした中でも、皆様が築いてこられた新宿区役所の良き伝統を、後輩たちに伝授してください。
現場を引き継ぐ各職場では、退職される方のノウハウをしっかりと継承し、組織力の向上に役立ててください。

職員の皆さんは、今年度の仕上げや来年度に向けた準備を行うなど、多忙な時期です。準備万端で新年度を迎えることができるよう、ご自身の体調管理にも十分留意して職務にあたってください。

本日の放送はこれで終わります。

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