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定例記者会見(令和元年第4回区議会定例会)区長説明要旨

最終更新日:2019年11月20日

この発言要旨は、令和元年11月20日(水曜)13時30分から行われた、地方紙記者との記者会見における区長説明の要旨を掲載しているものです。当日配布資料もダウンロードできます。
【注】本文は口述筆記ではありませんので、表現その他に若干の変更があることがあります。
皆さまにはお忙しい中をご出席いただき、ありがとうございます。
本日は、最近の区政の動きについてご説明するとともに、今月28日から12月9日までの日程により開かれます、「令和元年第4回区議会定例会」の議案等についてご説明申し上げ、区政への一層のご理解を賜りたく、お集まりいただきました。

はじめに、最近の区政の話題について、ご説明します。
お手元の資料を、ご覧ください。



1新宿区立四谷スポーツスクエアの開設
一点目は、『新宿区立四谷スポーツスクエアの開設』についてです。
お手元の『参考資料1』をご覧ください。

令和2年1月に竣工予定の四谷駅前地区 第一種市街地再開発事業は、四谷駅前の利便性の高い立地を活かし、江戸時代から続く歴史と豊かなみどりに抱かれた「賑わい交流の拠点」を目指しています。
「配置図」をご覧ください。四ツ谷駅からの来街者を迎える「出迎えの広場」から商業施設内を通るパサージュが続き、地域にひらかれた憩いの場である「コモレビの広場」や「みどりの道」につながります。人々が出会い、つながる空間をつくることで、これからの四谷を育んでいきます。

新宿区が取得する公益棟は、文化国際交流拠点としての機能を持たせるほか、スポーツができる機能を整備します。
公益棟の地下1階、地下2階には新宿区立四谷スポーツスクエア、1階、2階、3階には独立行政法人 国際交流基金、3階、4階には独立行政法人 国際観光振興機構が入り、駅前に、公民連携による新たな賑わい交流拠点を形成していきます。

それでは、新宿区立四谷スポーツスクエアについて、ご説明します。資料の右側をご覧ください。

この施設は、スポーツ及び文化の振興を図るとともに、多くの人々が集う、賑わい豊かなまちを実現するために区が設置するものです。
区民や学生・社会人など様々な人々に、スポーツ、文化的活動、相互交流及び会議の場を提供します。
また、スポーツ、文化的活動及び相互交流に関する情報提供やコーディネートを行います。

「施設の概要」をご覧ください。地下2階の多目的ホールは、講演会のほか、バレーボール、バドミントンといったスポーツができるホールとしてご利用いただけます。また、ビジネスユースとしてもご活用いただける会議室や防音設備を有する音楽室もあります。

本施設は、令和2年4月開設ですが、利用説明会の開催や利用申込の開始については、今後、改めてお知らせいたします。



2新宿区タワーマンション実態調査
次に、お手元の『参考資料2』をご覧ください。
『新宿区タワーマンション実態調査』についてです。

新宿区では、区民の約8割がマンションなどの共同住宅に居住しています。こうした中、近年では、20階建て以上のタワーマンションが増え、今後も増えることが見込まれます。
現在、区内にあるタワーマンションは42棟ですが、1棟で100世帯を超えるものも多く、約1万世帯の方々が生活しています。
タワーマンション特有の課題としては、コミュニティ形成の難しさやマンション防災対策への不安などがあげられています。
区では、近隣の町会・自治会等との連携や、管理組合における建物の良好な維持管理に向けた支援施策を検討するうえで、タワーマンションの実態を明らかにする必要があることから、住宅課と地域コミュニティ課が連携し「タワーマンション実態調査」を実施します。

資料の右は実態調査の内容です。

今回の実態調査では、タワーマンション居住者42棟約1万世帯、25の地元の町会・自治会、42棟のタワーマンション管理組合に対し、コミュニティ・防災・建物の維持管理といった3つの視点を軸に、アンケート調査・インタビューを行い、居住者の意識や要望、管理組合の活動等の実態を把握します。
結果を踏まえ、具体的な地域コミュニティづくりや良好なマンション維持管理の支援施策の検討・実施につなげてまいります。



3新宿区ワンルームマンション等の建築及び管理に関する条例の改正
次に、お手元の『参考資料3』をご覧ください。
『新宿区ワンルームマンション等の建築及び管理に関する条例の改正』についてです。

区では、平成16年4月に「新宿区ワンルームマンション等の建築及び管理に関する条例」を施行し、ワンルームマンション等の建築に起因する紛争の防止を図り、区民の円滑な近隣関係の維持と良好な居住環境の形成に努めてきました。
条例では、地階を除く3階以上の共同住宅、寮及び寄宿舎で、ワンルーム形式の住戸を10戸以上有するものを「ワンルームマンション等」として定義しています。
しかし、近年、条例の対象としていない「長屋」が増加傾向にあり、共同住宅等と同様に、建築に起因する紛争を防止する必要が生じてきました。
このため、区は、現行の「ワンルームマンション等」の定義に、「長屋」を追加する条例改正を行います。
これまで条例の対象としていなかった長屋についても、建築計画に係る標識の設置や、廃棄物の保管場所及び保管方法に関する措置など、条例の各規定が適用されることになります。
これにより、円滑な近隣関係の維持と良好な居住環境の形成を図ってまいります。
本条例案は、令和元年第4回区議会定例会へ上程し、令和2年4月1日に施行します。



4東京2020オリンピック・パラリンピック大会に向けた取組み
次に、お手元の『参考資料4-1』をご覧ください。
『東京2020オリンピック・パラリンピック大会に向けた取組み』についてです。

はじめに、東京2020大会のマラソンと競歩の開催地変更の決定を受け、私の考えを申し上げたいと思います。
今回の変更については、区民の期待が高まっていただけに、残念ではありますが、選手や観衆の健康を考慮し、東京都の決断に異を唱える考えはありません。
区としては、今後、区民の失望を少しでも癒すための配慮を組織委員会へ求めていきたいと考えています。

改めまして、大会に向けた区の取組みについて説明します。
東京2020大会開催期間中、新宿のまちには、国内外から多くの観光客が訪れることが予想されます。訪れる方々の快適性、利便性の向上を図るため、ハード・ソフトの両面から「おもてなし」の基盤整備を進めてまいります。

はじめに、ハード面での環境整備です。
多くの来街者が見込まれる国立競技場周辺や新宿駅周辺の区道で、道路の無電柱化や視覚障害者誘導標示の設置、自転車通行空間の整備を進め、誰もが安全に安心して通行できる道路の整備を進めていきます。
また、国立競技場周辺や、主要道路及び新宿駅など駅周辺にある公園トイレ・公衆トイレについて、車いすの方をはじめ誰もが利用しやすい「多機能トイレ」や、高齢者・外国人観光客も利用しやすい「洋式トイレ」に改修しています。
改修予定のトイレのうち、現在までに11か所の改修工事が完了しました。
新宿フリーWi-Fiの整備については、外国人観光客等の来街者の利便性を高めるとともに、集客力や回遊性の向上を図るため、新宿駅周辺をはじめ、特に乗降客数の多い区内主要駅周辺地域に、アクセスポイントの設置を進めてきており、昨年度までに35基を整備してきました。さらに、今年度末までに、西新宿駅周辺、新宿御苑周辺、市ヶ谷駅周辺の3か所に設置し、合計38基となる予定です。

また、初めてまちを訪れる旅行者等でもスムーズに目的地にたどり着けるように、歩行者用観光案内標識の設置を進めてきました。これまで新宿駅をはじめ、主要駅周辺に設置してきた27基に加え、先月、新大久保駅周辺、信濃町駅周辺、飯田橋駅周辺、新宿御苑大木戸門周辺の4か所に設置したことで、観光案内標識は合計31基となりました。
さらに、来街者の回遊性を高めるため、AR機能を活用したスタンプラリーを実施しています。特定の新宿フリーWi-Fiアクセスポイント接続時に、ARアプリ「フォトサークルAR」を使用するとスマートフォンやタブレットに、新宿観光特使「ゴジラ」が、年代別に計5体出現します。出現させたゴジラのスタンプを全て集めると、特典として、メカゴジラとキングギドラの2体を出現させることができます。

次に、お手元の『参考資料4-2』をご覧ください。
ソフト面での取組みです。
資料左側は、「250日前記念イベント」についてです。

これまで区は、東京2020大会に向けた気運醸成として、1000日前、777日前、500日前と記念イベントを開催してきました。いよいよ大会まで一年をきったところで、これまでの記念イベントの集大成ともいえる『250日前記念イベント』を12月1日に、落合第三小学校と落合第二中学校で開催します。
パラリンピック種目の体験コーナーやアスリートによるスポーツ教室、トークショーをはじめ、中学生による演奏・ダンスの発表、東京2020大会のパートナー企業のブースなど、誰もが楽しめる内容となっています。さらに今大会のためにリメイクされた東京五輪音頭-2020-(ニーゼロニーゼロ)を参加者全員で踊るプログラムや、フィナーレには、大会記念グッズが当たる大抽選会もあります。

また、イベントでは、今年度より募集を開始した「新宿2020サポーター」がボランティアとして、運営をサポートします。このボランティア制度は、区が大会の気運醸成を目的として実施するイベントに、区民がボランティアとして気軽に参加できる機会を創出するために始めたものです。
今回のメインテーマである「新宿から世界へ ひろがる未来に 夢・チャレンジ!」は、大会ビジョンに掲げられた3つの基本コンセプトの1つである「未来への継承」から着想を得ました。大会を契機として、今後ますますスポーツや文化芸術、ボランティア意識などが盛り上がっていきます。こうした盛り上がりが、大会後にも継承していくよう、『250日前記念イベント』で多くの皆さんにとって記憶に残るようなさまざまな体験・経験に接していただき、その感動を分かち合っていただきたいと思います。

資料右側は、「子どもたちによる気運醸成の取組み」です。

「新たなスポーツの導入」については、大会の更なる気運醸成とともに、小学校での体力向上の取組を強化するため、今年度、全区立小学校29校に、2種類の「新たなスポーツ」のための用具を導入しました。

1つは、「スラックライン」を体験できる用具「スラックラック クラシック」で、体幹を強化して体力の向上を図ることができます。
もう一つは、「スポーツクライミング」を体験できる用具「肋木クライミングウオール」です。こちらは手足を使って多様な動きを身に付けることができます。

次にボランティア活動の気運醸成イベントについてです。
中学生が大会に主体的にかかわる機会を創出し、中学生のボランティアマインド及び大会の気運醸成を図るとともに、学校・地域・家庭との連携・協働による共生社会の形成を担う人材を育成することを目的として実施します。

まず、「東京2020おもてなしボランティア体験in新宿」です。

すでに第1回目を10月6日、新宿御苑周辺において実施し、23名の中学生が参加しました。参加した中学生は大会公式Tシャツに身を包み、外国人英語指導員から学んだ英語を用いて、外国人観光客への区内の観光案内や、大会での注目のスポーツ種目等のインタビューに挑戦しました。インタビューに応じてくれた外国人の皆さんには、大会公式グッズを配布し、大会のPRも行いました。
なお、11月24日には新国立競技場周辺で第2回を実施します。
もう一つは、「生徒会×東京2020@新宿 - 中学生が考える私たちのオリ・パラ」です。
この企画では、7月から令和2年3月まで、中学校全校と新宿養護学校において、各校の生徒会が中心となり、ボランティア活動や大会に関連した様々な企画・行事を地域との協働により繰り広げます。

東京2020大会に向けた準備もラストスパートとなりました。
新宿のまち全体で東京2020大会を迎えます。



5新宿産業観光フェア2019「しんじゅく逸品マルシェ」
次に、お手元の『参考資料5』をご覧ください。
『新宿産業観光フェア2019「しんじゅく逸品マルシェ」の開催』についてです。

新宿観光振興協会との共催により、毎年11月に開催している「しんじゅく逸品マルシェ」は、会場内に区内企業が自慢の逸品を販売する物販コーナーや新宿の観光案内コーナーなどを配し、新宿の産業や国際観光都市としての魅力を発信するイベントです。
4回目となる今回は、新宿駅西口広場イベントコーナーを会場に、11月29日・30日の2日間、開催します。
「産業物販コーナー」では、地域の人気店が自慢の逸品を販売するほか、「観光物販コーナー」では、新宿を代表する老舗の商品や友好提携都市「伊那市」の特産品を販売します。
また、会場でのお買い上げ2,000円ごとに参加できる豪華賞品が当たる抽選会も実施します。

「観光案内コーナー」では、ショッピングエリアを中心とした繁華街や、博物館などの文化施設、桜や緑豊かな自然など、新宿の多彩な魅力を、映像やパネル展示等で余すことなくご案内します。
新宿区の地場産業である染色業と印刷・製本関連業を無料で体験できるコーナーでは、自分だけの手ぬぐいが作れる「絞り染め体験」や、お持ちの写真データでオリジナルのカレンダーやノートが作れる「印刷技術体験」を実施します。

新宿ものづくりマイスター「技の名匠」がプロの技を実演するコーナーでは、
東京手描友禅の飯島武文(いいじま たけふみ)様、金属原型彫刻の坂本国雄(さかもと くにお)様、洋裁の佐藤順子(さとう じゅんこ)様、製本の渡邊博之(わたなべ ひろゆき)様をお招きし、職人の精巧な技術を披露いただきます。

また、これまでに「しんじゅく逸品マルシェ」に出展した区内企業の商品を「しんじゅく逸品」として登録する制度をスタートしました。商標出願中の「しんじゅく逸品」ロゴマークを活用しながら発信していきます。
令和2年2月には、登録商品と販売店の情報を、観光情報と併せて紹介する冊子を作成し、新宿観光案内所や区施設で配布するほか、バスタ新宿等に到着する高速バスのシートポケットに搭載し、来街者向けに発信していきます。

こうした取組みにより、中小企業の販路開拓や、新宿区への誘客と区内回遊の促進を図っていきます。



6やなせたかし先生 生誕100周年記念講演会
次に、お手元の『参考資料6』をご覧ください。
『やなせたかし先生 生誕100周年記念講演会』についてです。

故「やなせたかし」さんは、絵本作家のほか作詞家や雑誌編集者など多岐にわたって活躍されていたことから、平成16年1月5日、新宿区名誉区民として顕彰させていただきました。
四谷地域のコミュニティ施設「四谷地域センター」の運営委員の皆さまが、やなせさんの生誕100周年を記念して、講演会を行います。

やなせさんと一緒に仕事をされた作家の梯久美子(かけはし くみこ)さんの著作「勇気の花がひらくとき アンパンマン誕生の秘密」を読んで感動した地域センター運営委員の方の発案で、生誕100周年となる今年、この企画が実現しました。
家族との別れや戦争を通じて、「ぼくが生きる意味はなんだろう?」と、いつも考え、アンパンマンの物語に込めた、やなせ先生の思いを皆さんで一緒に考える講演会です。

やなせさんは、50年以上、新宿で暮らし、特に「アンパンマンショップ」もある四谷地域の皆様とは様々な交流をされていました。平成9年に四谷地域センターが開館した際には、ポスター制作やコンサートの開催に向けてのサポートをして下さいました。また、開館5周年の時には、地域センターのマスコット「ハットくん」を寄贈してくださっています。

平成16年には、新宿区に対して、防犯マスコット「新宿シンちゃん」を寄贈してくださり、その際、やなせさんご自身が作詞・作曲された「新宿シンちゃんパトロールソング」も贈ってくださいました。
「たのしい街」、「やさしい街」、「希望の街」、「のびゆく街」そして「美しい街」。歌詞から、やなせさんの新宿愛を感じることができます。
やなせさんが新宿のまちをイメージしてデザインした「新宿シンちゃん」は、防犯だけでなく区の様々な事業で活躍してもらっています。


次に、令和元年度11月補正予算の概要について説明いたします。

定例記者会見資料の1ページから2ページに、補正予算の概要を記載していますのでご覧ください。

この度の補正予算は、総額で1,921万3千円です。
経費としては、「協働推進基金」等への寄附金の積立に要する経費を計上しています。
今定例会では、これらを含めた、補正予算案1件、条例案等22件の議案を提出しています。
以上で、私からの説明を終わります。
今後とも、区政へのご理解、ご支援をいただきますよう、よろしくお願いいたします。

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  • 記者発表内容について:区政情報課 電話:03-5273-4064
  • 予算案について:財政課 電話:03-5273-4049

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