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平成31年 部課所長会・区長年頭の挨拶(要旨)

最終更新日:2019年1月4日

【注】本文は口述筆記ではありませんので、表現その他に若干の変更があることがあります。

皆さん、新年、明けましておめでとうございます。
職員の皆さんには、気持ちも新たにすがすがしい新年を迎えられたことと思います。今年も、皆さんと一緒に新宿のまちの課題に果敢に挑戦し、区政の発展に全力を尽くしてまいりますので、よろしくお願いいたします。

本年は、区の10年後の将来像を見据えて策定した総合計画と、これに基づく第一次実行計画2年目の年です。実行計画に掲げる基本政策の各施策が、将来大きな成果をもたらすよう、着実に取り組んでいきます。
基本政策の第一に掲げる「暮らしやすさ一番の新宿」では、高齢化が進展する中、健康寿命の延伸や、地域支え合い活動が区内全域に広がるよう推進していきます。また、障害者の方が、地域で安心して暮らし続けられるよう、生活介護事業を充実していきます。
子育て支援では、これまでの取組が功を奏し、子育て家庭向け情報サイト「日経DUAL」の「共働き子育てしやすい街ランキング2018」で、新宿区が総合1位を獲得しました。引き続き、待機児童の解消や、それぞれのニーズに合った放課後の居場所づくりを推進していきます。
教育施設の充実については、近年の猛暑をうけ、児童・生徒の安全な教育環境や、災害時の避難所としての機能を向上させるため、区立小中学校体育館等の空調設備を整備していきます。
また、区民の皆さんが安心して暮らし続けるには、顔の見える関係や地域コミュニティづくりが必要です。このため、地域の要である町会・自治会の活性化や加入の促進に向けた支援を行います。

次に基本政策の第二「新宿の高度防災都市化と安全安心の強化」では、災害に強い逃げないですむまちづくりと、安全で安心な生活環境づくりを推進していきます。建築物の耐震化や不燃化、ブロック塀や擁壁・崖の安全化対策にスピード感をもって取り組むとともに、災害に強い体制づくりを推進します。また、民泊や空き家等への対策、不法投棄の防止を実施していきます。

さらに基本政策の第三「賑わい都市・新宿の創造」では、持続的に発展する新宿を築いていくため、新宿駅周辺地域をはじめとした、区内各地域の特性を活かしたまちづくりに取り組みます。また、文化・観光・スポーツの振興、環境にやさしいまちづくり、商店街支援や産業振興などを推進していきます。
昨年12月に、全国各地で発行されている情報誌を表彰する、民間の「日本タウン誌・フリーペーパー大賞2018」の自治体PR部門で、新宿観光振興協会発行の「新宿plus」が最優秀賞を受賞しました。今後も国際観光都市・新宿としての魅力を国内外に広く発信し、新宿のブランド力の向上に取り組んでいきます。
また、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会開催まで、あと1年ほどとなりました。56年ぶりに東京開催となる、世界最大のスポーツと平和の祭典をレガシーとして引き継ぐため、今年は「(仮称)オリンピック・パラリンピック区民参画基金」を創設し、将来を担う子ども達や多くの区民の記憶に残るような、様々な取り組みを支援していきます。

以上、今年の区政運営についてお話ししました。
国内外の社会経済情勢は、依然として先行き不透明な状況にあります。こうした中、区は、誰もが安心して住み続けられる環境の整備や、災害に強い安全なまちづくり、区の魅力を高めるまちづくりなどを進めるとともに、外国人労働者の受け入れ拡大に伴う地域生活における新たな課題などにも対応し、常に良質な区民サービスを提供し続けなければなりません。そのためには、課題解決に向けて、現場現実を重視すること、前例踏襲ではなく柔軟な発想をもって対応すること、そして、総合的な視点を持って各部各課が連携して取り組んでいかなければなりません。中国の歴史書『宋史』の中に、「我より古を作(な)す」という言葉があります。過去は自らが作ったものであり、従来のやり方にこだわらず、新しいやり方を考え、後世のお手本となろうという意味があるそうです。職員一人ひとりが、これまで以上に改善意識とコスト意識をもって施策に取り組むことで、持続可能な行財政運営が実現できるものと思います。

管理職の皆さんは、こうしたことを念頭に、各施策を推進するとともに、職員の指導に当たってください。

今年も、皆さんとともに、情報を共有しながら、様々な区政課題に確実に対応していきたいと思います。一緒に力をあわせて新宿の発展に力をつくしていきましょう。
この一年が職員の皆さんにとって、幸多き年となりますことを願って、私のあいさつといたします。

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