リステリア・モノサイトゲネス

最終更新日:2023年7月1日

 リステリア・モノサイトゲネスは、家畜や家禽・野生動物・魚類・河川水や下水・飼料など自然環境中のあらゆるところに存在します。
 この菌は、他の一般的な食中毒菌と同様に加熱により死滅しますが、4℃以下の低温や12%食塩濃度下でも増殖できます。
 欧米では、ナチュラルチーズなどの乳製品、生ハムなどの食肉加工品、スモークサーモンなどの魚介類加工品、コールスローなどのサラダなどで、集団食中毒が発生しています。また、国内では、乳製品、食肉加工品や魚介類加工品などから、菌数は少ないものの、リステリア菌が検出されています。
 

主な症状

 潜伏期間は24時間から3か月まで広範囲です。
 しかし、健康な成人では非常に多くのリステリアを摂取しなければ発症しません。また、発症したとしても軽症で自然に治るとされていますが、悪寒、発熱、筋肉痛などインフルエンザなどの他の感染症と区別が難しい場合や、敗血症、髄膜炎、中枢神経系症状などを引き起こす場合(リステリア症)もあります。 
 
【妊婦や高齢者は要注意!】
 妊婦、高齢者や免疫機能が低下している方(抗がん剤治療中やHIVエイズの方など)は、少量のリステリアでも発症し、重篤な症状になることがあり、海外では死亡例も確認されています。妊婦が感染すると、リステリアが胎盤や胎児へ感染し、流産や生まれた新生児に影響がでることがあります。

主な原因食品

主な原因食品
 ・生ハムなどの食肉加工品
 ・未殺菌乳、ナチュラルチーズなどの乳製品(加熱せずに製造されるもの)
 ・スモークサーモンなどの魚介類加工品

※冷蔵庫に長期間保存され、加熱せずにそのまま食べられる食品は、原因となりえますので注意が必要です。
 

予防法

1 妊婦や乳幼児・高齢者および基礎疾患を持つ人は汚染の高い食品をできるだけ食べないように注意する。
2 生野菜や果物などは食べる前によく洗う。
3 冷蔵庫は過信しない。
4 加熱してから食べる。
5 生の食肉は食べない。
6 食品は期限内に食べる。また、開封後は、期限内に関わらず、速やかに消費する。
7 食材を取り扱った後は、手をよく洗う。調理器具も洗浄・消毒する。
予防方法

関連リンク

本ページに関するお問い合わせ

新宿区 健康部-衛生課(新宿区保健所)
電話:03-5273‐3827
Fax:03-3209‐1441

本ページに関するご意見をお聞かせください

本ページに関するアンケート
本ページの情報は役に立ちましたか?以下の選択肢であてはまるものにチェックを入れてください。
本ページは見つけやすかったですか?以下の選択肢であてはまるものにチェックを入れてください。

区政についてのご意見・ご質問は、ご意見フォームへ。