ウエルシュ菌

ウエルシュ菌は、人や動物の腸管、土壌、水中など自然界に広く分布し、ボツリヌス菌と同じ酸素を嫌う嫌気性菌です。

この細菌は、熱に強い芽胞を作るため、加熱調理した食品でも食中毒を起こします。また、一度に大量の食事を調理した給食などで発生することから“給食病”の異名もあり、患者数の多い大規模食中毒事件を起こします。

【芽胞】芽胞とは、植物に例えると種のようなものです。熱や乾燥、消毒薬などに対して非常に強い抵抗性を示します。このため、食品を十分に加熱した後でも生き残った芽胞が放冷中に発芽、増殖して、食中毒の原因となります。

主な症状

潜伏時間は約6~18時間で、ほとんどが12時間以内に発症します。腹痛、下痢が主症状で、特に下腹部がはることが多い一方で、嘔吐や発熱は少なく、症状としては比較的軽く1日~2日で回復します。

主な原因食品

主な原因食品
給食などで大量に調理されたカレー、シチュー、スープ、麺つゆなどで、食べる日の前日に加熱調理され、大きな器のまま室温で放冷されていた食品で多く発生しています。

予防法

1 前日調理は避け、加熱調理したものはなるべく早く食べる。

2 大量の食品を加熱調理したときは室温で放置せず、保管するときは小分けするなどして急速に冷却する。

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新宿区 健康部-衛生課(新宿区保健所)
電話:03-5273‐3827
Fax:03-3209‐1441

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