乳児ボツリヌス症の発生について(平成29年3月11日)
最終更新日:2017年3月11日
一歳未満の乳児にはちみつを与えないでください
乳児ボツリヌス症の予防のため、1歳未満の乳児に、はちみつ等、ボツリヌス菌の芽胞に汚染される可能性のある食品を与えるのは避けてください。
※芽胞とは
ボツリヌス菌などの特定の菌は、増殖に適さない環境下において、芽胞を形成します。芽胞は、加熱や乾燥に対し、高い抵抗性を持ちます。芽胞を死滅させるには120℃4分以上またはこれと同等の加熱殺菌が必要です。100℃程度では、長い時間加熱しても殺菌されません。
※芽胞とは
ボツリヌス菌などの特定の菌は、増殖に適さない環境下において、芽胞を形成します。芽胞は、加熱や乾燥に対し、高い抵抗性を持ちます。芽胞を死滅させるには120℃4分以上またはこれと同等の加熱殺菌が必要です。100℃程度では、長い時間加熱しても殺菌されません。
乳児ボツリヌス症とは
乳児ボツリヌス症は、1歳未満の乳児に特有の疾病です。
1歳未満の乳児がボツリヌス菌の芽胞を摂取することにより、腸内で芽胞が発芽・増殖し、その際に産生される毒素により発症します。
1歳未満の乳児がボツリヌス菌の芽胞を摂取することにより、腸内で芽胞が発芽・増殖し、その際に産生される毒素により発症します。
主な症状
出生後順調に発育していた乳児が便秘傾向を示します。
多くは便秘状態が数日続き、全身の筋力が低下する脱力状態になり、ほ乳力が低下し、泣き声が小さくなるなど、筋肉が弛緩することによる麻痺症状が特徴です。顔面が無表情となったり、頸部筋肉の弛緩により頭部を支えられなくなると言った症状もあらわれます。
また、頑固な便秘のために、便から長期間(1~2カ月)菌が排泄されることがあります。
多くは便秘状態が数日続き、全身の筋力が低下する脱力状態になり、ほ乳力が低下し、泣き声が小さくなるなど、筋肉が弛緩することによる麻痺症状が特徴です。顔面が無表情となったり、頸部筋肉の弛緩により頭部を支えられなくなると言った症状もあらわれます。
また、頑固な便秘のために、便から長期間(1~2カ月)菌が排泄されることがあります。
予防策
離乳前の乳児は、離乳後にくらべると腸管内の微生物叢がまだ不安定で、ボツリヌス菌の感染に対する抵抗力が低いと考えられています。そのため、乳児ボツリヌス症の予防には、芽胞による汚染の可能性がある食品(ハチミツ、コーンシロップ、野菜ジュースなど)を避けることが唯一の方法です。
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