アニサキス

最終更新日:2021年6月25日

 わが国では、魚介類を寿司や刺身で食べる習慣があるため、アニサキス症の発生が多いといわれています。国立感染症研究所の推計では、日本において年間約7,300件アニサキスによる食中毒が発生しているとされています。
 アニサキスは、クジラやイルカなどの消化管に寄生して卵を産み、その卵がオキアミなどの体内で幼虫になって、海産魚やイカに食べられ、内臓や筋肉中に幼虫(2~3cm)として寄生します。それを人が食べると感染し、胃壁や腸壁に侵入します。

主な症状

・魚介類などを生で食べた後2~8時間後に、激しい腹痛、悪心、吐き気をおこします。ときに吐血することもあります。
・感染後1週間前後でアニサキスが排出されることが多いのですが、時として慢性化し、数ヶ月にわたって生存しつづけることもあります。
・治療法は内視鏡による摘出以外にありません。

主な原因食品

サケ、サバ、タラ、イカ等の海産魚介類の刺身等

予防法

・海産魚介類を生で食べる場合は十分な注意が必要です。
・十分な冷凍(-20℃、24時間以上)や加熱調理でアニサキスは死にます。
・新鮮な魚類の場合、多くは魚の内臓表面に寄生し、筋肉内に寄生している場合は少ないので、内臓を除去し、十分に洗浄することで感染の確率を下げることができます。
・ただし、サケ科魚類の場合は筋肉内に寄生していることが多く、注意が必要です。
・イカ類の場合は、アニサキスが目で見えることが多いので、アニサキスがついているイカを生で食べることは避けてください。

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