【令和6年5月配信】「もしもエレベーターが止まったら」覚えておきたい閉じ込め対策

最終更新日:2024年5月1日

 首都直下地震が発生した際には、電力や上下水道などのライフラインに被害が発生するほか、エレベーターの閉じ込め被害も多数発生すると予想されています。
 エレベーターの閉じ込めによる被害を最小限に抑えるため、各マンションにおいてどのような対策が必要なのでしょうか。
 
【令和6年5月配信】「もしもエレベーターが止まったら」覚えておきたい閉じ込め対策画像1

首都直下地震における被害想定

  首都直下地震が発生した際に、新宿区内で発生が想定されているエレベーターの閉じ込めによる被害は927台(都内全体のエレベーターの閉じ込めによる被害:2万2426台)※と推定されています。
※東京都が令和4年5月に公表した「首都直下地震による東京の被害想定」から引用

エレベーター用防災キャビネット設置の有効性

 地震等でエレベーターの閉じ込めが発生し、救助までの長時間を要する場合、エレベーターのかご内に、簡易トイレや飲料水等 を備蓄した防災キャビネットを設置することが有効です。
 製品によっては、普段はお年寄りや妊婦さんなどの優先席や荷物置きとして使用できるタイプもあります。未設置の場合は設置の検討をしてみると良さそうです。
 
エレベーター用防災キャビネット

もしエレベーターが止まったら……

 エレベーターが非常停止する原因は、主に3つだと考えられています。

 [1] 地震センサーが揺れを検知した場合
 [2] 火事・落雷・地震などを原因とする停電
 [3] 機械の故障

 いずれの場合においてもまずは以下の対処法が有効です。

 [1] 行き先階のボタンをすべて押す
 [2] 「非常電話」のボタンを押し続ける。または、スマホなどで外部と連絡をとる
 [3] 地震感知装置が設置されたエレベーターは最寄りの階で自動的に停止するので、むやみに行動せず、救助を待つ
 [4] エレベーターのドアが開いたらすみやかに降りて非常階段などで避難する

 発災時にエレベーターが動いていたとしても、余震により停止する可能性があるため、避難の際にはエレベーターを使わず非常階段等の利用が推奨されます。
 ドアを無理やりこじ開けたり、天井の点検口から外に出ようとしたりする行為は、非常に危険なので絶対にやめましょう。
 
 また、救助が到着するまでの間、エレベーターには通気性があるため酸素が不足することはほとんど考えられませんが、場合によってはエレベーター内の温度と湿度が上昇する可能性もあります。体力を消耗しないよう、楽な姿勢で体温調節等を行ないながら救助を待つようにしましょう。
  エレベーターのかご内に、エレベーター用防災キャビネットが未設置の場合は、設置をご検討ください。
 

本ページに関するお問い合わせ

新宿区 総務部-危機管理課
地域防災係
電話:03-5273-3874
FAX:03-3209-4069

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