【令和6年4月配信】災害時のトイレ問題に備えましょう!

最終更新日:2024年4月1日

 大規模災害時に被災地で最も深刻な課題となるのが、停電や断水によるトイレ問題です。
 令和6(2024)年1月1日に発生した「令和6年能登半島地震」においても、避難した先に十分なトイレの備えがなく、住民が外で用を足したり、携帯トイレを複数人で使用するケースも存在するなど、深刻なトイレ問題が発生しました。
  同様に深刻なトイレ問題は、首都直下地震においても、断水等の影響により発生する事態が想定されるため、日頃から各家庭において災害用の携帯トイレや簡易トイレを備蓄しておくことが重要です。
 
 

大規模災害時、水洗トイレは原則使用できません

 大規模災害時はライフラインが寸断されることが想定されます。
 ライフラインが寸断されると、マンションの受水槽や給水ポンプの機能が停止してしまうため、マンション内の水洗トイレは使用できなくなります。
 仮に電力が無事であった場合でも、水道管や排水管が破損している可能性があり、確認がとれないまま使用してしまうと、つまりを起こし逆流してしまい、トイレに汚水が溢れるといった被害が及ぶ場合があります。
 そのため、災害時は安全点検が完了するまで原則、水洗トイレの使用はできません。
 また、すべての安全点検が完了するまで時間を要する場合があるため、自宅のトイレが長期間使用できなくなることを想定し、各家庭で予め携帯トイレ等を準備しておく必要があります。
 

備蓄の目安

 1人当たり5回/1日とし、1週間分(35回/1人)を目安に備蓄しましょう。

備蓄トイレの種類

 各家庭で備蓄するトイレは大きく分けて2つあります。
【携帯トイレ】
 自宅の既存のトイレ便器に便袋を広げて設置するトイレで、便袋に給水シートや粉末の凝固剤がセットとなったもの。
 小便専用のものと大便小便兼用のものがあります。
 使用方法は、便袋の中に用を足し、し尿を給水シートや凝固剤を用いて処理します。
 便座がないため、コンパクトで持ち運びがしやすいのが特徴です。
【簡易トイレ】
 上記の「携帯トイレ」に持ち運び可能な便座と組立式の便器がセットとなったもの。
 組立て式便器にはプラスチック製や紙製のものなどがあります。
 簡易トイレを覆うテントも用意すれば、自宅のベランダ等に簡易トイレを設置することも可能になります。
 
備蓄トイレの種類画像携帯トイレのイメージ
簡易トイレの組立イメージ

あると便利

 携帯トイレや簡易トイレの備蓄とあわせて、トイレットペーパー、便袋を入れる防臭袋、ウエットティッシュなども備蓄しておくと安心です。

新宿区では防災用品のあっせんを行っています

 東日本大震災や熊本地震では、トイレの劣悪な衛生状態から、被災者がトイレの使用を減らすために水分や食事を控えたことでエコノミークラス症候群を発症し、それが原因で亡くなったとの報告もありました。
 区では、家庭向けの防災用品のあっせんを行っていますので、ご家庭での備えにぜひ活用してください。


【詳しくはこちら】

 新宿区公式サイト「防災用品のあっせん」

 http://www.city.shinjuku.lg.jp/anzen/file03_00024.html

 

 

本ページに関するお問い合わせ

新宿区 総務部-危機管理課
地域防災係
電話:03-5273-3874
FAX:03-3209-4069

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