「先生のための演劇指導教室」を開催
新宿区教育委員会×劇団四季 先生応援プロジェクト

最終更新日:2014年7月22日

写真:発表会の様子
写真:発声を指導
写真:グループごとにワンシーンを稽古
写真:発表会の様子
新宿区教育委員会は今日22日(火)、劇団四季との共催により、区立四谷小学校で先生応援プロジェクト「先生のための演劇指導教室」を開催した。

これは、学校行事の一つである学芸会の演技指導対策講座で、教員が子どもたちに演技指導する際の適切な手法を学ぶもの。学芸会を担当する教員が若年化し十分な経験がない中で、教育現場が抱える「演技の具体的な指導方法が分からない」という悩みを解決するため、劇団四季に協力を依頼。先生応援プロジェクトとして開催が実現し、区立幼稚園・子ども園・小学校・中学校・特別支援学校の教員45名が参加した。

今日は、講師として劇団四季の俳優10名が来校。現在上演中の劇団四季ファミリーミュージカル『ジョン万次郎の夢』を題材に、長年の演劇活動で培ってきたノウハウを教員に指導した。
初めに、発声や呼吸法、せりふ朗唱方法などを訓練。劇団四季俳優の川島創さんから「発表するときに大きな声が出ない子どもたちの大半は、緊張で体が硬くなっています。そのような時には、ストレッチをして体をリラックスさせてあげましょう」とアドバイスがあった。
続いて、日本語が通じない外国人に、ジョン万次郎が土佐弁を交えながら身振り手振りで自分の思いを表現する『ジョン万次郎の夢』の一場面を、グループに分かれて稽古した。実際に教員が演じてみると、緊張からジェスチャーが小さくなってしまったり、初めて話す土佐弁に気をとられ役に入り込めなかったりと苦戦。「早口にならないようにゆっくりしゃべると良いですよ」「台本を読むだけでなく、相手に伝えようとする意思をもってしゃべることが大切です」などのアドバイスを、子どもたちに演技指導する際のポイントとして熱心にメモしていた。

最後に稽古の成果を発表。それぞれのグループのシーンをしっかりと伝えようとする真剣な演技に盛大な拍手が送られ、劇団四季俳優の田島亨祐さんは「一番大切なことは楽しむことです。演じることの楽しさを子どもたちにも伝えてあげてください」と振り返った。
教員からは「これまでは抽象的なアドバイスしかできなかったが、今後は具体的な指導ができそう」「今日楽しく学んだことを踏まえて、子どもたちにも演じる楽しさ・表現する楽しさを教えていきたい」などの感想が聞かれた。

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