映像で紹介 5,000年前の新宿に生きた縄文人

最終更新日:2014年7月15日

人骨検出作業
縄文人の複顔作業の様子
市ヶ谷加賀町二丁目遺跡出土の土器
平成24年11月、新宿区の市谷加賀町二丁目遺跡(市谷加賀町二丁目7)で、約4,000年~5,000年前の人骨と縄文土器がまとまって発見された。
人骨の修復作業を進めてきた新宿区は、発掘の成果をまとめたDVD「新宿に生きた縄文人~市谷加賀町二丁目遺跡の発掘」を制作した。

市谷加賀町二丁目遺跡から出土した縄文時代中期~後期の人骨は、保存状態が非常に良好で、酸性土壌の武蔵野台地では通常、骨が長期間残存しないことから、極めて希少な出土事例。また、縄文時代の埋葬方法がうかがえることからも、考古学、人類学、民族学上の第1級資料と言える。

今回制作した22分のDVDでは、人骨の出土状況、修復作業や土壌の分析、顔の復元の様子などを紹介。新宿に暮らした縄文人はどこから来たのか、何を食べ、どんな道具を使っていたのか、国立科学博物館などの専門家が解説し、復顔された縄文人の人物像にも迫る。

映像は新宿区ホームページで配信しているほか、区政情報センター(区役所本庁舎1階)、区立中央図書館(大久保3-1-1)・四谷図書館(内藤町87)でDVDを貸し出している。発掘の成果をまとめた報告書は、新宿歴史博物館(三栄町22)などで閲覧できる。
区では、「新宿の縄文人」を広く紹介する特別展を、来年3月上旬から新宿歴史博物館(三栄町22)で開催する準備を進めている。

★江戸東京博物館(墨田区横網1―4―1)の企画展「発掘された日本列島2014」で、市谷加賀町二丁目遺跡から出土した縄文土器や復顔像が展示されます。
【展示期間】7月26日(土)~9月15日(祝)

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新宿区 文化観光産業部-文化観光課
文化資源係 電話03-5273-3563