小学校に神田川の魚がやってきた
本物から学ぶ環境教育

最終更新日:2014年7月9日

写真:水槽の中の魚たち
写真:水槽をのぞき込む子どもたち
写真:全長3.3メートルの水槽
写真:水槽をのぞき込む子どもたち
今日9日(水)、区立鶴巻小学校(早稲田鶴巻町140、校長:國分重隆)で、校庭に設置した「神田川ミニ水族館」のお披露目会があった。
「神田川ミニ水族館」は、同校が力を入れている環境教育の一環として企画し、全長3.3mの水槽に、アユやヨシノボリなど神田川に生息する7種類283匹の魚を飼育している。また、魚の生息環境を再現するため、隣にあるビオトープと水槽を連結して水を循環するほか、流木や岩を設置し、自然に近い環境で生き物の生態を観察できるようにしている。

今日は、保護者や地域の方、設置に携わった区職員等が学校を訪れ、子どもたちと一緒に水槽の完成を祝った。初めに、水槽の管理を主に担当する4年生が、神田川の魚の特性や魚の観察方法について発表。区職員から「神田川の魚のことを「もっと知りたい」と思ってもらえてうれしいです。これをきっかけに、神田川にも興味を持ってください」とメッセージが送られた。続いて、「3・2・1!」のカウントダウンで、水槽を覆っていた布が取り払われ、水槽が姿を現すと、子どもたちから歓声が上がった。
次に、学年ごとに水槽を観察。2年生は「エビがいたよ」「可愛いね。お昼休みも見に行こう」などと話し、5年生になると「泳ぎが一番早いのがアユだね」「この魚たちもプランクトンを食べるのかな」などと話していた。

水槽で飼育する魚の種類は今後増やしていく予定で、國分校長は「地域の小さな宝物として大切にしていきたい。子どもたちには、神田川の魚を観察することで、自分たちの地域の川としてより興味を持ってほしい」と話していた。同校では今年度から、総合的な学習の時間を活用し、神田川の生き物・歴史・文化などを学ぶ「神田川学」を開始する。

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