創作劇「庭に一本 なつめの金ちゃん」公演 記者発表
作家の出久根達郎さん くまモンがPR

最終更新日:2013年11月20日

写真:記者発表の様子
写真:西早稲田の古書店でのPR
写真:区長と出久根さんの対談
写真:舞台公演をPR
新宿区は国民的文豪・夏目漱石(1867年~1916年)が生まれ育ち、その生涯を閉じたまちである。漱石生誕150周年にあたる平成29年(2017年)2月の開館を目指し、「夏目漱石記念施設整備基金」を設置し、漱石初の本格的な記念館の整備を進めている。

区ではこれまで、明治期の熊本に英語教師として赴任し、4年あまりを過ごした漱石の縁を通して、熊本県、熊本市と文化芸術交流を行ってきた。今回、漱石や宮崎滔天らが登場する創作劇「庭に一本(ひともと)なつめの金ちゃん」が、熊本市と新宿区で上演されることになり、今日20日、新宿区役所で記者発表を行った。

作品は、直木賞作家の出久根達郎さんの初めての戯曲で、漱石に関する著作もある出久根さんが、この公演のために書き下ろしたもの。明治の激動期、熊本と新宿の古書店を舞台に漱石と夢想家が織りなす舞台には熊本の劇団員らが出演し、恋あり革命ありの一幕二場を、にぎやかに演じる。

西早稲田の古書店でのPRに続き、記者発表に出席した出久根さんは、「日常の漱石の横顔も知ってほしかった」と創作の意図や舞台の見どころを紹介。たくさんの人と手紙のやりとりをした漱石の思いなどを交え、中山区長と漱石の魅力を語り合った。
PRには熊本県の営業部長「くまモン」も登場し、漱石が足跡をとどめた熊本と新宿のゆかりをユーモラスに紹介した。

創作劇「庭に一本 なつめの金ちゃん」は11月26日(火)に熊本市民会館で初演され、新宿公演は12月7日(土)、牛込箪笥区民ホール(箪笥町15)で行われる(午後2時・午後6時開演の2回公演)。入場料3,000円。全自由席。