新宿歴史博物館所蔵資料展「商家の宝」 開催中
四谷の菓子商・荒井谷と狩野派絵画

最終更新日:2013年5月15日

画像:逸見一信(狩野一信)「牡丹に唐獅子図」逸見一信(狩野一信)「牡丹に唐獅子図」
画像:狩野芳崖「虎上鐘馗」狩野芳崖(ほうがい)
「虎上鐘馗」
画像:野口睡雪(荒井谷二代目又吉)野口睡雪(すいせつ)
(荒井谷二代目又吉)

新宿歴史博物館(三栄町22)では、5月18日(土)から、商家に伝わった豊かな文化を紹介する所蔵資料展「商家の宝~四谷の菓子商・荒井谷(あらいや)と狩野派絵画」を開催する。

江戸時代の終わりから、現在の四谷一丁目(旧麹町十二丁目)にあった菓子商「荒井谷」は、明治の中ごろには東京の菓子商番付に名前を連ねるほど繁盛していた。二代目当主の野口又吉は、東京美術学校(現東京藝術大学)で狩野派の画家に師事して日本画を学び、家業のかたわら「睡雪(すいせつ)」と号して画業にも取り組んだ。「荒井谷」では、狩野芳崖(ほうがい)など狩野派の絵画も多数収集していた。
今回の資料展では、「荒井谷」に伝わったコレクションから、狩野山雪(さんせつ)、狩野安信(やすのぶ)、狩野芳崖らの絵画約20点と、錦絵、漆器、絵葉書など合計約60点を公開。6月2日(日)には関連講演会も開催する。

■所蔵資料展「商家の宝~四谷の菓子商・荒井谷と狩野派絵画」
【日時】5月18日(土)~7月7日(日)午前9時30分~午後5時30分(入館は午後5時まで)5月27日、6月10日・24日の月曜日は休館
【会場】新宿歴史博物館地下1階企画展示室(三栄町22)
【観覧料】無料
※「ギャラリートーク」会期中の土曜日は、午後1時から担当学芸員が展示を解説します(予約不要・約30分)。

■関連講演会「木挽町狩野派と狩野芳崖」
江戸時代の奥絵師四家の一つ「木挽町狩野派」を、狩野芳崖を中心に解説します。
【日時】6月2日(日)午後2時~4時
【講師】佐々木英理子(板橋区立美術館学芸員)
【会場】新宿歴史博物館2階講堂(三栄町22)
【費用】500円
【申込み】往復はがきで5月20日(必着)までに新宿歴史博物館へ。同館のホームページからも申し込めます。定員60名。応募者多数の場合は抽選。

★新宿歴史博物館の常設展示室では、重厚な蔵造りの「荒井谷」の店蔵(店舗兼住宅)を実物大で復元しているほか、菓子型や銭升など「荒井谷」で使用した品を展示しています(観覧料300円/小・中学生は100円)。

本ページに関するお問い合わせ

新宿歴史博物館 電話03-3359-2131