シンポジウム「新宿から未来へ」を開催
子どもたちと創る多文化共生社会

最終更新日:2013年2月24日

「おこんじょうるり」上演風景
ダンスの発表
シンポジウムに参加した子どもたち一同
今日24日、シンポジウム「新宿から未来へ~子どもたちと創る多文化共生社会」を大久保地域センター(大久保2-12-7)で開催した(主催:しんじゅくアートプロジェクト・新宿区)。

多くの外国人が暮らし・働き・学び・訪れるまち新宿。新宿区で暮らす外国籍の方の数は都内で最も多く、割合も最も高い。区ではこれを新宿区の特徴として積極的に捉え、「多文化共生のまちづくり」を進めている。
今日のシンポジウムでは、NPO団体等からの提案を受け、区が協働で取り組む「協働事業提案制度実施事業」である「新宿アートプロジェクト」を紹介。外国にルーツを持つ子どもたちと地域社会をアートでつなぐ、プロジェクトの成果を発表した。

シンポジウムは、外国にルーツを持つ子どもたちの演劇・ダンス・音楽等の発表「アートで育む多様性」と、パネルディスカッション「多様性をプラスに~多文化共生の未来」の2部構成。
第1部の演劇では創作民話「おこんじょうるり」を上演。フィリピンやインドなどから来日した子どもたち15人が、「盲目のイタコ(占い師)のばばさま」と「キツネのおこん」との間に生まれる思いやりと信頼関係を演じた。おこん役の中学生は「演劇を通じて外国人でも日本人でも同じ人間だということが伝えられたと思う」と話してくれた。また、演劇の最後には子どもたちがダンスと音楽を披露。鮮やかなパフォーマンスに来場者から大きな拍手が寄せられた。

 第2部では多文化共生の有識者と来場者によるディスカッションが行われ、「文化の違いを受け入れるためには固定概念をはずすことが必要」「多様な文化の面白さをもっと多くの人が知るべきではないか」などの意見が出された。

会場には約100名が来場。来場者からは「子どもたちの感動的な舞台とパネルディスカッションでの積極的な意見交換で、多文化共生の可能性を感じることができた」との感想が寄せられた。

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