2月22日~24日 落合・中井地域で「染の小道」を開催
まち全体を染め物で埋め尽くす

最終更新日:2013年2月18日

写真:妙正寺川に架けられた反物
写真:商店街を色鮮やかに飾る染め物
写真:まちを彩るのれん
写真:川の架け渡す反物
神田川・妙正寺川の流域で地場産業として受け継がれてきた新宿の染色業。「江戸の粋」を生み出す新宿の染色業をPRしようと、落合・中井地域を色鮮やかな反物やのれんで飾るイベント「染の小道」が、2月22日(金)~24日(日)に開催される。

江戸時代、神田や浅草で発展した染色産業は、都市開発が進んだ大正以降、清流を求めた染色業者が神田川上流へと集まり、早稲田・戸塚・高田馬場・落合周辺に工房を設立。現在の西武新宿線が開通し、工房の数が増加した昭和初期には、川のあちこちで染めた反物を洗う光景が見られたという。
区内には、現在でも約90軒の染色に関わる工房があり、江戸の伝統を受け継いだ技術や文化が息づいている。

今年で5回目となる「染の小道」は、落合・中井地域で大切に受け継がれてきた染色業を多くの方に知っていただこうと、毎年2月に開催しているもの。染色業者のほか、地元の商店街や子どもたち、大学生など、地域の皆さんが主体となってイベントを盛り上げ、地域の活性化にもつながっている。
かつて反物を洗った妙正寺川の上には、100m以上にわたって色とりどりの反物が架け渡され、当時の「まちの記憶」がよみがえる。また、「百人染め」と銘打って、地域の小・中学生らが思い思いの絵柄を染めた反物も架け渡す。
ほかにも、まち全体をギャラリーに見立てたさまざまなイベントが展開され、落合・中井地域を「染のまち」として広く発信する。

■「染の小道」イベント概要
【日程】2月22日(金)~24日(日)
【会場】西武新宿線・都営大江戸線中井駅周辺、妙正寺川の寺斉橋・大正橋付近
【主な内容】
・川のギャラリー/妙正寺川の流れに沿って、江戸更紗や小紋染めなどの反物を川の上に架け渡します(各日午前10時~午後5時)。
・道のギャラリー/中井駅周辺87店舗の店先を、染色作家や学生が制作した「のれん」で彩ります(各店舗の営業時間中)。
※23日・24日(午前11時~午後5時)は、落合第五小学校体育館(上落合3-1-6)で22年度・23年度に出品された「のれん」を展示。新宿区染色協議会の染色公募展、着物の展示、染色体験コーナーも開催。
【主催】「染の小道」実行委員会
【共催】新宿区染色協議会、新宿区

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「染の小道」実行委員会 電話090-6545-2013