群馬県沼田市と災害時における相互援助協定を締結

最終更新日:2012年10月30日

写真:協定書を取り交わす星野市長(右)と中山区長
写真:協定書への署名
新宿区(区長:中山弘子)は、群馬県沼田市(市長:星野已喜雄)と「災害時における相互援助に関する協定」を締結することとし、今日30日、新宿区役所本庁舎(歌舞伎町1-4-1)で協定締結式を行った。

新宿区が水源として恩恵を受ける利根川上流域に貴重な自然を有する沼田市は、区と22年3月、地球環境保全の連携に関する協定を締結。区が沼田市内の森林の健全な育成を支援することでカーボンオフセットを進めているほか、開設した「新宿の森 沼田」を活用した体験学習も実施している。
東日本大震災発生直後の昨年4月には、東京都水道局金町浄水場の水道水から乳児向けの暫定規制値を超える放射性ヨウ素が測定されたことを懸念し、沼田市からペットボトル入りのミネラルウォーター1,200本が区に無償で届けられた。一方で、原発事故の風評被害を受ける沼田市を応援するため、歌舞伎町や新宿駅西口で沼田市産の野菜・果物の試食・即売会を行うなど、互いに交流を深めてきた。

今回の協定は、新宿区または沼田市で災害が発生した場合に相互に援助協力することで、災害による被害の拡散防止と早期復旧に役立てることを目的とするもの。協定には、食料、飲料水その他生活必需品の供給、職員の派遣、被災者の一時受け入れなどで相互に援助協力することなどを定めている。
区が他県の自治体と個別に災害時相互援助協定を締結するのは、友好提携都市の長野県伊那市(旧高遠町、平成7年7月締結)、区民保養施設のある長野県北杜市(旧長坂町、平成11年3月締結)に続くもの。

今日の協定締結式には星野市長、中山区長が出席し、協定書を取り交わした。星野市長は「新宿の先進的な防災対策と沼田の昔ながらの地域コミュニティを共有し、防災力を高めていきたい」、中山区長は「互いに助け合えることは両者にとって意義のあること。これまで以上に人と人との交流を深めることで災害時の危機管理体制を強化していきたい」と話した。

本ページに関するお問い合わせ

新宿区 総務部-危機管理課
危機管理係 電話03-5273-4592