区指定無形民俗文化財「高田馬場流鏑馬」
勇壮かつ古式ゆかしい伝統行事

最終更新日:2012年10月8日

写真:流鏑馬の様子
写真:流鏑馬の様子
写真:流鏑馬の様子
写真:戸山公園まで馬とともに練り歩く
10月8日、高田馬場流鏑馬が、都立戸山公園箱根山地区(戸山3-1)で行われた。主催は高田馬場流鏑馬保存会。この行事は、近くにある穴八幡宮(西早稲田2-1-11)の神事の一つとして、毎年体育の日に行われているもので、新宿区指定無形民俗文化財に指定されている。

流鏑馬は、走る馬の上から矢で的を射る騎射の一種。矢継ぎ早に射る練習として、走る馬の上から矢で的を射るもので、平安時代の末から鎌倉時代に武士の間で盛んに行われたといわれている。
高田馬場流鏑馬は、享保13年(1728年)、八代将軍吉宗が世継ぎの病気回復を祈願して、穴八幡宮に奉納したことが始まりとされる。以後、将軍家の厄除けや世継ぎが生まれた際には、流鏑馬が奉納された。
明治以降、流鏑馬は一時途絶えたが、昭和9年に穴八幡宮境内で再興され、戦前は数回行われた。戦後は昭和39年に復活し、昭和54年からは戸山公園を会場に実施されている。

午後1時、穴八幡宮で祭典が執り行われ、江戸時代を思わせる装束を身に着けた射手・所役らがお祓いを受け、祭主が祝詞をあげた。その後、馬とともに戸山公園までの道を練り歩いた。
戸山公園に到着すると、射手が順番に馬場に登場。大勢の観客が見守る中、約200mの馬場を走り抜けながら、その間にある3つの的をめがけて矢を放った。矢が的に当たると、観客からは、大きな歓声と拍手が沸き起こっていた。

毎年見に来ているという区内在住の男性は、「疾駆する馬上から矢を放つ迫力がすばらしい。来年も見に来たい」と話してくれた。

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