歌舞伎町で歌舞伎を上演
「岐阜県地歌舞伎座」初御目見得 1日限りの特別公演

最終更新日:2012年9月9日

写真:地歌舞伎の上演
写真:地歌舞伎を演じた5名の役者
写真:地歌舞伎縁日(おひねりゲーム)
写真:特産品等の販売
歌舞伎町を誰もが安心して楽しめるまちに再生する取り組み「歌舞伎町ルネッサンス」の一環として、今日9日、岐阜県の地歌舞伎座が新宿・歌舞伎町で特別公演を開催した(主催:岐阜県、共催:歌舞伎町タウン・マネージメント、後援:新宿区ほか)。

歌舞伎町の町名は、戦後の復興を進める中で、文化芸術振興をまちの発展につなげようと歌舞伎座の建設計画が持ち上がったことに由来する。この計画は実現しなかったが、今回、65年の時を超えて歌舞伎町で歌舞伎が上演されることになり、歌舞伎座に大変身した歌舞伎町シネシティ広場(歌舞伎町1-19先、旧新宿コマ劇場前)は大勢の来場者でにぎわった。

地歌舞伎は、地元の役者が演じる地域に根付いた歌舞伎のこと。岐阜県の地歌舞伎は、神奈川県、兵庫県と並ぶ「日本三大地歌舞伎」の一つとされているほか、岐阜県の新しい観光名物として「岐阜の宝もの」にも認定され、中国・上海万博での上演など、地歌舞伎の魅力を国内外に広く発信してきた。

今日は、「青砥稿花紅彩画(あおとぞうしはなのにしきえ、通称:白浪五人男)」から、5人の白浪の渡り台詞の場面などを上演。豪華な衣装をまとって登場した5名の役者が美しい動作と独特の台詞回しで来場者を魅了し、会場は大きな拍手と歓声に包まれた。
また、歌舞伎をもっと身近に楽しめるようにと、上演前には「おひねり」や「大向こう」の説明があり、地歌舞伎が始まると、紙に包まれたおひねりが舞台に投げ込まれたり、「日本一!」などの大きな掛け声が飛び交うなど、役者と来場者の一体感ある舞台が繰り広げられた。

ほかにも、歌舞伎役者の化粧から着付けまでのデモンストレーション、役者との撮影会、地歌舞伎縁日(おひねりゲーム)なども実施。来場者にとっては、歌舞伎の裏側や楽しみ方を知ることができる貴重な機会となった。
また、岐阜県の特産品や県認定商品「飛騨・美濃すぐれもの」なども紹介・販売され、多くの人が栗きんとんや細寒天などの名産品を買い求めていた。
応援に駆け付けた中山弘子・新宿区長は、「文化や芸能を通して、新宿と岐阜のつながりがますます深まることを期待しています」とあいさつ。「歌舞伎」を縁に、新宿と岐阜の人々が交流し絆を深めた1日となった。

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