新宿西戸山中で災害時の生徒の引き取り訓練を実施

最終更新日:2012年3月21日

写真:机の下にもぐって身の安全を確保
写真:校庭に避難
写真:保護者への引き渡し
今日21日、新宿西戸山中学校(百人町4-3-1、校長:新藤久典)で、首都直下地震などの大地震に備え、災害時の保護者への引き取り訓練を区内で初めて実施した。

これまで、区教育委員会では、地震発生後の中学生の下校方法は教員の引率などによる集団下校としていたが、東日本大震災の経験から、新宿区内で震度5弱以上の地震が発生した場合は、学校に生徒を留め置き、中学生の下校も保護者による引き取りとすることに昨年8月から変更した。これは、保護者が帰宅困難となり数日間にわたって自宅に帰れない場合があること、通学路や自宅のある地域が火災や家屋の倒壊で危険な状態となる可能性があることを考慮したもの。

午後1時35分、地震発生のアナウンスとともに、生徒は一斉に机の下にもぐって身の安全を確保。「地震はおさまりました。強い余震が想定されるため、担任の指示に従って速やかに校庭に避難しなさい」とアナウンスされると、あらかじめ決められた避難ルートで次々と校庭に避難した。
校庭では、生徒が居住地区ごとに集合し、班長が自分の地区の仲間の名前を読み上げ、整列させていった。

午後2時になると、保護者が引き取りカードを持って来校。各地区の担当教員が、事前に学校に提出された引き取りカードと照合した上で、保護者に生徒を引き渡した。今日の引き取り訓練では、1・2年生合わせて64名の保護者に引き渡しを行うことができた。

東日本大震災の際には、余震が続く中、一人で親の帰りを待つ子どもの対応なども問題となった。引き取りに来た保護者は、「中学生でもこうした対応は必要だと思う」と話してくれた。
同校では、今年9月にも、隣接する西戸山小学校(百人町4-2-1)と合同で引き取り訓練を実施する予定にしている。

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