四谷中で講談と落語の会
江戸の話芸に学ぶコミュニケーション方法

最終更新日:2012年3月5日

写真:宝井一凛さんの講談
写真:宝井一凛さん
写真:立川団修さん
写真:落語体験
新宿区(区長:中山弘子)では、男女共同参画を積極的に推進するため、男女共同参画推進センター(ウィズ新宿、荒木町16)と協働で講座を企画・運営する団体を募集し、「ウィズ新宿とのパートナーシップ講座」を開催している。 

今日5日、特定非営利活動法人四谷伝統芸能振興会と協働で、「子どもに伝えるコミュニケーション~江戸の話芸に学ぶ」を四谷中学校(校長:吉田和夫、四谷1-12)で開催した。これは、子どもたちが日本の伝統的な話芸に触れることで、コミュニケーション能力を高め、伝統芸能に興味を持ってもらおうと、四谷地域の小・中学校で3年前から実施しているもの。今日は3年生が講談と落語を通して日本の伝統芸能に触れた。

まずは、講談師の宝井一凛さんによる講談「梅花の誉れ」。張り扇で机をパパンと叩きながら、独特のリズムで物語を進め、「講談は話がどんどん先に進んでいきます。分からない言葉があっても適当に聞き流し、言葉の面白さやリズムを楽しんでください」と話し、講談の魅力を伝えた。
また、東海道五十三次の宿場を列記して作られた「東海道往来」を生徒とともに読み上げていくと、普段とは違う抑揚の効いた話し口調に苦戦する生徒も見られた。

続いて、落語家の立川団修さんが登場。「落語は笑い話。江戸のまちを想像しながら、遠慮なく笑ってください」と話し、古典落語「芋俵」を披露。身振り手振りを交えた軽妙な語り口で面白おかしく話を進め、生徒たちの笑いを誘っていた。また、生徒もおじぎの仕方や演じ方のコツを教わり、落語の表現方法を実際に体験した。
最後に、団修さんは、「落語はイメージが大事。皆さんも何かを伝えたいとき、自分のイメージを相手にもイメージしてもらえるように話すことを心掛けてください」とコミュニケーションのコツを伝えた。

生徒からは、「リアクションや表現方法が豊かで楽しかった」「面接で相手に良い印象を与えることができるのは『落語』の話し方なんだと思った」などの感想が聞かれた。

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