2月17日~19日は「染の小道」へ
まちを丸ごと染め物で飾る

最終更新日:2012年2月10日

写真:昨年の川のギャラリー
写真:昨年の道のギャラリー

まち全体を染め物のギャラリーに見立て、中井駅前の商店街と妙正寺川の川面を、色とりどりの染め物で彩るイベント「染の小道」が、2月17日(金)~19日(日)に開催される。主催は「染の小道」実行委員会。新宿区染色協議会と新宿区が共催する。

新宿の染色業は、新宿区を流れる神田川・妙正寺川の流域で地場産業として受け継がれてきた。古くは神田・浅草周辺で発展し、大正時代中期、清流を求めた染色業者が神田川上流に集まり、早稲田・戸塚・高田馬場・落合周辺に工房を設立したことが、新宿の染色業の始まり。昭和に入り現在の西武新宿線が開通してからは工房の数も増え、川のあちこちで染めた反物を洗う光景が見られたという。

現在でも、約90軒の染色に関わる工房があり、着物となるまでのさまざまな工程の、複雑で手の込んだ技術を継承している。

「染の小道」は、落合・中井を「染のまち」として広く発信することで、地域で大切に受け継がれてきた染色業を多くの方に知っていただき、地域の活性化にもつながればと、地域の皆さんが主体となって企画している。4回目となる今回は、さらに多くの方にイベントを知っていただこうと、区内のさまざまなイベントで「百人染め」を実施。参加者が染めた10mの反物を、妙正寺川の上に架け渡す。

■「染の小道」イベント概要
【日時】2月17日(金)~19日(日)
【会場】西武新宿線・都営大江戸線中井駅周辺、妙正寺川の寺斉橋・大正橋付近(中井駅から下落合駅方向へ)
【主な内容】

  • 川のギャラリー/妙正寺川の流れに沿って、江戸更紗や小紋染めなどの反物を川の上に架け渡します(各日午前10時~午後5時)
  • 道のギャラリー/中井駅周辺75店舗の店先を、染色作家や学生が制作した「のれん」で彩ります(各店舗の営業時間中)
  • 新宿区染色協議会のパネル展示、落合・中井地域の文化・歴史関連の展示もあります。

※雨天時は一部内容を変更します。詳しくは、「染の小道」実行委員会事務局(電話080-4651-5311)へお問い合わせください。
 

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「染の小道」実行委員会事務局
電話080-4651-5311