歌舞伎町の神社で「家庭のお雑煮」103点を展示
おわんの向こうに家庭の味

最終更新日:2011年12月26日

写真:神社のお雑煮の模型
写真:お雑煮の展示を見学
昨日25日から、新宿区役所近くの稲荷鬼王神社(歌舞伎町2-17-5)で、写真や模型のお雑煮が展示されている。

展示は、稲荷鬼王神社の宮司である大久保直倫さんが企画。「神社で供えるお雑煮がどんなものか知りたい」という参拝者の声を受けて、平成18年の暮れに神社のお雑煮(正月三が日の「お雑煮」、1月7日の「七草粥」、1月15日の「十五日粥」)の模型を展示したことが始まり。翌年からは「家庭のお雑煮」を写真で紹介している。

展示されているお雑煮は、近隣の家庭や地域で働く人が中心になって集めたものや、昨年までの展示を見た人が寄せてくれたものなど103点。展示の数も年々増えている。青菜とお餅だけのシンプルなものから、ユリ根やブリ、エビを入れた具だくさんのもの。さらに角餅派や丸餅派、カツオだし派やアゴだし派など、内容は実にさまざまで見る人を楽しませてくれる。
また、写真には「お正月は夫の私が雑煮をつくり、妻が少しでも休めるようにしている」「元日は父の故郷の雑煮、その他の日は母の故郷の雑煮が食卓にあがる」「これを食べると故郷を思い出す」といった、お雑煮に関する一言も添えられており、家庭の数だけ食べ方やエピソードがある。

大久保さんは、「寄せられているお雑煮はどれも家庭の味で、珍しいものを集めているわけではありません。今年は東日本大震災の影響で家族の絆の大切さが再認識されています。お雑煮を通して、家族や大切な人を考えるきっかけになれば」と話してくれた。

○家庭のお雑煮写真展示
1月11日(火)まで 終日 場所:境内
○お雑煮の模型展示
1月11日(火)まで 午前9時~午後5時 場所:境内( 元旦~1月3日(月)は社殿内に展示)

本ページに関するお問い合わせ

稲荷鬼王神社 電話03-3200-2904