四谷中学校での硫酸ウラニルの発見について

最終更新日:2011年10月21日

新宿区立四谷中学校(四谷1-12、吉田和夫校長)で、10月17日、文部科学省に未登録のウラン化合物・硫酸ウラニルが発見されました。


硫酸ウラニルは、施錠された理科準備室の、さらに施錠された薬品保管庫内のプラスチック製の筒の中に、鉛のシートに包まれた25g入りの瓶1本に、3分の1程度の量が入っていました。

放射線量を測定したところ、理科準備室内は0.08マイクロシーベルト/h、瓶の近くは0.14~0.17マイクロシーベルト/hを示しました。周辺の環境や人体に影響はありませんが、現在、当該硫酸ウラニルは同校から区役所に移し、保管しています。

区教育委員会(教育長:石崎洋子)の調査では、当該硫酸ウラニルは、四谷中学校統合前の四谷第一中学校で購入したもので、約30年前から学校の授業では使用していないことを確認していますが、購入時期等については、引き続き調査しています。また、昭和52年の「核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律」の改正で、硫酸ウラニルの使用(保有)は許可制になっているため、文部科学省に当該硫酸ウラニル発見の届け出をし、現在、許可申請の準備中です。

同校の保護者には本日中に連絡し、10月24日(月)に臨時保護者会を開催して説明するとともに、早急に全区立小・中学校に対し同種の物質の有無等を調査し、必要な対応をとってまいります。
 

硫酸ウラニルとは
【試薬瓶のラベル表示】化学式:UO2SO4・3H20
酸化ウランを硫酸に溶かし、低温で濃縮し製造する。アンリ・ベクレルが放射能を発見する手がかりとなった物質。医薬用外劇物とされており毒性がある。

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