新宿御苑・森の薪能を開催
闇を照らすかがり火に浮かぶ幽玄の世界

最終更新日:2010年10月12日

写真:能「紅葉狩」
写真:狂言「清水」
写真:ワークショップで能を体験
新宿の秋の風物詩「新宿御苑・森の薪能」(主催:新宿区観光協会、国民公園協会新宿御苑)が、11日午後6時15分から、新宿御苑イギリス風景式庭園(内藤町11)で行われた。

薪能の開催は今年で26回目で、都内有数の自然を誇る新宿御苑で、今年は「鬼尽くし~鬼神の美学」をテーマに、狂言「清水(しみず)」(和泉流、演者:野村萬、野村万蔵ほか)、能「紅葉狩(もみじがり)」(観世流、演者:梅若玄祥、宝生閑ほか)を上演。訪れた約2,800名の観客は、かがり火の中、当代最高峰の演者による幽玄の世界を堪能した。
夫婦で訪れた新宿区在住の女性は、「夜の新宿御苑で見る薪能は、ほかの舞台で見る能とは違う特別な雰囲気でした」と話してくれた。

10月4日(月)には、子どもたちに古典芸能に触れてもらう機会として、四谷区民ホール(内藤町87)でワークショップを開催。区内の小学生約80名が参加した。 子どもたちは、狂言師の方と一緒に、狂言で表現される犬や猿の鳴き声や、大きな声で笑う練習をしたり、舞台に上がって能の基本姿勢などを体験した。
また、狂言「柿山伏」、能「羽衣」を鑑賞し、滑稽な物真似劇である狂言では笑い声が上がっていた。

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