ウェブ・アクセシビリティ研修を実施
新宿区ホームページをより見やすく、より便利に

最終更新日:2010年7月30日

写真:講師をしてくださった小高さん
写真:研修の様子
今日30日、新宿区(区長:中山弘子)は、区職員を対象とした「ウェブ・アクセシビリティ研修」を新宿区人材育成センター(歌舞伎町1-5-1)で実施した。

「ウェブ・アクセシビリティ」とは、高齢者や障害者など、誰もがウェブサイトで提供されている情報やサービスを容易に利用できるよう配慮すること。区は、22年1月にウェブ・アクセシビリティに配慮した公式ホームページのリニューアルを行った。今回の研修は、ホームページを日々更新する職員の意識向上のために開催。ホームページの担当者など約40人が受講した。

講師は、自身も視力障害があり、自治体向けのアクセシビリティ研修を数多く手がけているウェブ・ディレクターの小高公聡(こだか ともあき)さん。
小高さんは、様々な障害の特徴や、障害者の生活とパソコンとの関係、ウェブ・アクセシビリティの必要性などを自身がパソコンを操作、スクリーンを使って解説した。また、視覚障害者がどのようにホームページを閲覧するかという実演では、新宿区公式ホームページをリニューアル前後で比較。ページタイトルやパンくずリストなどリニューアルで改善された点、画像代替テキストの必要性や文字の間に空白を入れてしまうことで意味がわからなくなってしまうケースなど作成する上で意識しなければならない点を、実際に「音声読み上げソフト」を使用して紹介した。

操作が始まると、その読み上げの速さに驚きの声が上がるなど、受講した職員のほとんどは、音声読み上げソフトに接するのは初めて。普段更新しているページがどのように閲覧されているかを目の当たりにし、注意すべき点など熱心にメモを取る姿が多く見られた。

小高さんは「わずかな配慮で、サイトの見やすさ・使いやすさは格段に向上します。普段の更新時から、さまざまな人がサイトを利用しているという想像力が重要です」とまとめ、会場から大きな拍手が起こった。

受講した職員からは「誰もが理解できるサイト作りの難しさ、重要性を知りました」「障害者がホームページに何を求めているか理解する貴重な機会だった。今後の業務に生かしていきたい」といった感想が聞かれた。

ウェブ・アクセシビリティへの取り組みは、JIS規格の改正により自治体にとってさらに重要性が増す。ウェブ・アクセシビリティ研修は今回で2回目。今後も継続して啓発を行い、担当の区政情報課を中心に誰にとっても使いやすいホームページを目指して取り組んでいく。

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新宿区 総合政策部-区政情報課
電話03-5273-4064