東戸山小学校にビオトープが完成
学校に地域の自然を呼び戻そう

最終更新日:2010年7月6日

写真:6年生の発表
写真:ビオトープのオタマジャクシ
写真:シオカラトンボ「この指とまれ」
7月1日、東戸山小学校(國分重隆校長)は「ビオトープ&田んぼの完成を祝う会」を開催。設置に携わった地域の方や児童全員で完成を祝った。

ビオトープは、「昔、この地域に生息していた植物や生物を呼び戻して自然を復活させ、子どもに生き物と共生する大切さを伝えたい」という願いから設置。新宿中央公園ビオトープの会や地域の皆さん、田んぼや造園の専門家、学校、区職員が設計段階から協議を重ね、約2年をかけて完成させた。校庭を囲む土手と調和するように設計したビオトープには、循環型の水路と田んぼがあり、現在は水路の周りにツユクサが咲き、せせらぎではアメンボやオタマジャクシ、ヤゴなどが観察できる。
 
式典では、地域の高齢者の会「パープルシャイン」の方が、「ビオトープの完成と今後の管理には大勢の力が必要。みんなでビオトープを愛していきましょう」と呼び掛けるなど、子どもたちに自然を大切にすることの意味やビオトープの楽しみ方を伝え、6年生5名は「自然がよみがえっていく姿を後輩にも伝えたい。皆さんもお気に入りの生き物を見つけてください」と、ビオトープで見つけたお気に入りの植物や虫の写真を紹介した。また、区が実施する「ストップ温暖化新宿大作戦!」の一環として、5月に5~6年生が群馬県沼田市の「新宿の森」に4,000本のコナラを植樹した交流の記念として、ビオトープにも2本のコナラを植樹した。

ビオトープのもう一つのねらいは、地域との交流。今後は、地域の方と6年生が中心となってビオトープを管理する予定だが、國分校長は「できる限り地域の方と子どもたちの活動時間を合わせるように考えていきたい。ビオトープをきっかけに地域の皆さんにもっと子どもや学校を知ってもらえれば」と話している。

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