佐伯祐三アトリエ記念館 開館記念式典を開催
天才画家・佐伯祐三の素顔に触れてみませんか

最終更新日:2010年4月27日

写真:テープカットの様子
写真:アトリエ棟の採光窓
写真:下落合風景(テニス)
写真:下落合風景のパネル展示
新宿区(区長:中山弘子)は、区立佐伯公園に残る夭折の天才洋画家・佐伯祐三(1898年~1928年)のアトリエを「土地の記憶」「まちの記憶」として大切に保存・継承し、広く発信していくため、記念館として整備した。佐伯の誕生日である4月28日の開館に先立ち、今日27日、落合第一地域センター(下落合4-6-7)で開館記念式典を開催した。

開館にあたり中山区長は「区では、「佐伯祐三アトリエの地」を新宿区指定史跡に指定しました。新宿の歴史や風土を理解する上で重要なこの地を、私たち区民の力で後世に残していければ」とあいさつ。式には雨の中、親族・関係者など55名の方が出席した。

出席者は式に続いて、佐伯祐三アトリエ記念館に移動し、テープカットの後、記念館を見学した。佐伯が実際に創作したアトリエ内部を初めて一般に公開。北側に大きな採光窓のあるアトリエ棟では、佐伯の生涯を当時の写真や代表作とともにパネルや映像で紹介する。一家が住んだ和風の母屋とアトリエ全体の復元模型、佐伯が仲間と作ったといわれる「ライフマスク(複製)」なども展示している。また、母屋の南側にあった東屋風の建物を再現した管理棟やテラスも見学ができる。

その後、新宿歴史博物館(三栄町22)で開催中の「佐伯祐三展~下落合の風景~」を見学。変わりゆく大正時代の日本の風景が生き生きとキャンバスに描き出された「下落合風景」13点や、パリ時代の代表作約30点を楽しんだ。佐伯祐三展は5月9日まで開催している。

■ 佐伯祐三アトリエ記念館概要
所在地・新宿区中落合2―4―21(区立佐伯公園内、西武新宿線下落合駅徒歩10分)
開館時間・午前10時~午後4時30分(10月~4月は午後4時まで)
休館日・月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日が休館。5月3日は開館し6日が休館)
入館料・無料
電話番号・03―5988―0091(4月28日から)

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電話03-5273-3563