地球環境保全のための協定をあきる野市と結びました

最終更新日:2010年3月30日

写真:調印式の様子
新宿区(区長:中山弘子)とあきる野市(市長:臼井孝)は、今日30日、地球環境保全の連携に関する協定を締結した。協定の締結は、20年2月の長野県伊那市、今年3月6日の群馬県沼田市に続き3か所目となる。

温暖化の原因と言われる二酸化炭素(CO2)排出量が地球規模で増加している中、区では、平成18年2月に区内のCO2排出量の削減目標を定めた「新宿区省エネルギー環境指針」を策定。指針では、平成22年度のCO2排出量を、平成2年度と比べて5%の増加に抑えることを目標としているが、18年度には10.3%も増加し、22年度までに13万トンの削減が必要と、目標の達成は非常に厳しい状況にある(23区標準算定手法による)。

また、20年2月には環境基本計画を改定。地球温暖化対策・ヒートアイランド対策を強化し、区内のCO2排出量削減に向けての取組みを進めるとともに、区外の森林保全で増加したCO2吸収量を区内のCO2排出量から相殺するカーボンオフセットの仕組みづくりにも重点的に取り組んできた。

今回の協定は、東京の水源であり、区も夏季等に恩恵を受ける多摩川上流域に貴重な自然を有し、東京都農林水産振興財団の森林整備事業の候補地でもあるあきる野市と連携し、森林保全によるCO2の吸収量増加とともに、自然体験学習の実施や住民相互の交流拡大を目的としており、相互協力について、森林整備の強化が必要なあきる野市の合意を得た。また、同財団の森林整備事業「企業の森」制度に参加する形で、三者の協定も締結した。

22年度から、あきる野市内に開設する「新宿の森 あきる野」で植林や下刈り等の整備事業を推進し、健全な森林の育成を促進することでカーボンオフセットを進めるほか、区立環境学習情報センターの地球温暖化対策事業の一環として、区民・事業者が参加する植林・下刈り等の体験学習事業を実施する。

今日は新宿区長・あきる野市長が出席し、午前10時から東京都農林水産振興財団(立川市富士見町3-8-1)で両区市の地球環境保全協定及び財団を交えた森林整備協定の調印式を実施。中山区長は、「豊かな自然を有する自治体と都市部の自治体がそれぞれの特性を生かして連携し、地球環境保全に寄与するとともに、事業を通じての交流を深めていきたい」とあいさつした。

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新宿区 環境清掃部-環境対策課
電話03-5273-3763