新宿ものづくりマイスター認定式
~「技の名匠」7名を認定

最終更新日:2010年1月18日

認定式
受賞者のみなさん
管楽器の展示
新宿区(区長:中山弘子)は、今日18日、「新宿ものづくりマイスター認定制度」の認定式を、区立産業会館BIZ新宿(西新宿6-8-2)で開催した。平成20年度から始まったこの制度は、区内の伝統産業やものづくり産業に携わる優秀な技術・技能を持った方を「技の名匠」として認定している。
実地調査を経て、新宿ものづくりマイスター認定審査会(委員長:平野拓夫・多摩美術大学名誉教授)が選定し、今年は7名が認定を受けた。
区の地場産業である染色業や印刷業のほか、帽子製造業、金属原型彫刻業、管楽器修理業の各分野で活躍する職人が「技の名匠」に選ばれた。

午後2時からの認定式で、中山区長は「この認定制度によって、優れた技術が広く知られ継承されていくとともに、それが新たな産業と結びついて発展していくことを期待しています」と述べた。
認定式に続いて行われた懇談会では、「技の名匠」の皆さんが培った技の数々や、伝統を生かし続けていく苦労などについて語り、異なる業種の「名匠」が交流する貴重な場となった。

今年度は、全国に先駆けて大久保周辺に「産業」として根付く管楽器修理業からも2名が認定された。「フルートは季節ごとに細やかな調整が必要。演奏家の個性にあわせた調整を心がけています」と日ごろの苦労を語るのは、「村松楽器販売」でフルートの修理・調整を行う伊藤史安さん。日本で初めて個人の管楽器修理業として創業した「高橋管楽器」で、サキソフォン等の修理を行う髙橋一朗さんは、「昔から機械をいじるのが好きだったこともあり、創業者である父の技術を受け継ぎました。現在は、息子にも技を伝承しています」と語っていた。

担当の産業振興課は「今後も、区内のものづくり産業を支えている素晴らしい技術者の方を幅広く紹介し、産業の振興を図っていきたい」としている。

■平成21年度 「技の名匠」の認定者と業種(敬称略・50音順)
飯島武文(東京手描友禅)、石崎直治(日本刺繍)、市瀬廣夫(帽子製造)、伊藤史安(管楽器修理・フルート)、坂本国雄(金属原型彫刻)、髙岡昌生(活版印刷)、髙橋一朗(管楽器修理・管楽器全般)

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