しんじゅく耐震フォーラム2010 防災とボランティア週間シンポジウムを開催
~震災で大切な人を失わないために

最終更新日:2010年1月17日

写真:来場者に語りかける木原さん
写真:耐震補強体感コーナー
写真:講演中の西川さん
阪神・淡路大震災から15年目となる今日17日、新宿区(区長:中山弘子)は、BIZ新宿(区立産業会館、西新宿6-8-2)で、しんじゅく耐震フォーラム2010・防災とボランティア週間シンポジウムを開催した(共催:新宿区耐震補強推進協議会)。

区では毎年、1月15日~21日の「防災とボランティア週間」に合わせて、防災講演会を実施し、地域防災力の向上を図っている。今回は、「震災で大切な人を失わないために」をテーマに、各分野の防災の専門家による講演や、無料耐震相談・防災用品の展示などを行い、会場には地域の方など約120名が訪れた。
開催にあたり中山区長は「今日聞いたこと・感じたことを家庭や地域で生かし、自分自身や大切な人の命を守るための防災活動に役立ててほしい」とあいさつ。
続いて、防災士の資格を持つ木原実さん(お天気キャスター)が「戦国武将に学ぶ防災術」と題して講演。戦国武将が頑丈な城を築き、身を守るための武器を携帯することに習い、自宅の耐震化を心掛けることや、コンパクトにまとめた防災用品を日ごろから身に付けることの大切さを呼び掛けた。
西川智さん(工学博士)の講演では、震災体験者が実際に感じた震災時の注意点を例に、家具の耐震補強など「防災対策としてやっておくべきこと」を具体的に説明。また、首都直下地震が起きた際の経済的な影響についても触れ、企業の防災対策の重要性も説いた。
パネルディスカッションでは、木原さん・西川さんに加え、伊藤衞さん(新宿区耐震補強推進協議会会長)と中山区長が「災害に強いまちづくりを目指して」をテーマに意見を交換。減災対策を考える上で個人が今できることのほか、具体的な耐震補強法や行政の役割などについて話した。その中で西川さんは「災害に強いまちを築くためには、逃げなくても済む安全な環境を整えることが重要。そのためにも9月1日の防災の日に行われる防災訓練に合わせて、各家庭や企業が家具の耐震補強を点検するなど、自分自身や大切な人の命を震災から守るという意識が定着することを期待したい」と意見を述べた。
午後からは、国崎信江さん(危機管理アドバイザー)の講演「家庭での防災対策」も行われ、来場者は防災対策について理解を深めていた。

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