一流ホテルのシェフから食育を学ぶ
愛日小学校「一流シェフに学ぶ料理教室」

最終更新日:2009年11月25日

写真:シェフと一緒に調理する子どもたち
写真:料理を食べる子どもたち
写真:校内で野菜を収穫
今日25日(水)午前9時30分から、区立愛日小学校(北町26 校長:長岡富美子)で、東京都司厨士協会新宿支部(支部長:鶴岡征夫)による「一流シェフに学ぶ料理教室」が開催された。
同支部では、高齢者や男性向けの料理教室や食中毒予防講習会を開くなど、料理を通じて区民と交流を図っている。子どもの食生活におけるさまざまな問題が指摘される中、地域で子どもたちに正しい食生活や食品衛生を身に付けさせるため、5年前から食育をテーマにした活動を開始。愛日小学校での事業は、今回で5回目となる。

今日はまず、6年生26名が6班に分かれ、今回の料理教室のために校舎脇で育ててきたジャガイモ・カブ・大根・レタスを、シェフと一緒に収穫した。
収穫後は、同協会会員の早川良夫さんによる「食育・衛生の話、手洗いの仕方」の講演。デジグロボックスを使い、手に付いた細菌を実際に見せて、子どもたちに手洗いの大切さを教えた。
11時から調理がスタート。メニューは、「野菜のブイヨンスープ」「鶏肉と茸ポテトのトマト煮」「サラダ」「モンブラン」のフランス料理のコース。子どもたちは慣れない手付きながら、シェフの指導により初めてのフランス料理を完成させた。

そして、お待ちかねの食事がスタート。「自分たちで育てた野菜で、こんなにおいしい料理ができるなんて」と驚きの声も。ナイフ・フォーク・スプーンの使い方などテーブルマナーも学び、悪戦苦闘しながらも楽しそうに自分たちの作った料理を平らげた。
鶴岡支部長は「『苦手な食材も自分で作ればおいしく食べられた』と話してくれた子どももいました。この料理教室を通じて料理に興味を持ち、好きになってくれれば」、 長岡校長は「自分で野菜を育てて、自分で調理をしておいしくいただく。貴重な体験ができる食育教育を、今後も続けていきたい」と話していた。