ウェブ・アクセシビリティ研修を実施
~誰にとっても使いやすい新宿区ホームページに

最終更新日:2009年11月25日

写真:研修会場の様子
写真:新宿区ホームページを使って解説する小高さん
写真:真剣な眼差しで受講する職員
今日25日、新宿区(区長:中山弘子)は、区職員を対象とした「ウェブ・アクセシビリティ研修」を新宿区人材育成センター(歌舞伎町1-5-1)で実施した。
「ウェブ・アクセシビリティ」とは、高齢者や障害者など、誰もがウェブサイトで提供されている情報やサービスを容易に利用できるよう配慮すること。区は、来年1月18日のホームページのリニューアル・オープンに向け、全庁を挙げての再構築を進めており、職員の意識がホームページに向けられているこの時期にこそ、研修の効果が生かされると判断。ホームページの担当者など約50人が受講した。

今日の講師は、自身も視力障害があり、自治体向けのアクセシビリティ研修を数多く手がけているウェブ・ディレクターの小高公聡(こだか ともあき)さん。
小高さんは、様々な障害の違いや、障害者の生活とパソコンとの関係、ウェブ・アクセシビリティの必要性などを自身がパソコンを操作、スクリーンを使って解説した。また、視覚障害者がどのようにホームページを閲覧するかという実演では、新宿区公式ホームページを使用。見出しや画像代替テキストの必要性、文字の間に空白を入れてしまうことで意味がわからなくなってしまうケースなど、アクセシビリティ上良い例・悪い例を、実際に「音声読み上げソフト」を使用して紹介した。
操作が始まると、その読み上げの速さに驚きの声が上がるなど、受講した職員のほとんどは、音声読み上げソフトに接するのは初めて。普段更新しているページがどのように閲覧されているかを目の当たりにし、注意すべき点など熱心にメモを取る姿が多く見られた。
小高さんは「普段の更新時から、さまざまな人がサイトを利用しているという想像力が重要です。来年1月のリニューアルに期待しています」とまとめ、会場から大きな拍手が起こった。

受講した職員からは「今後は常にアクセシビリティを意識しなければならないという思いがした」「もっと早く知っておきたかった」といった感想が聞かれた。
ウェブ・アクセシビリティへの配慮は、今や自治体サイトにとって不可欠。区では、今後も継続して啓発を行い、担当の区政情報課を中心に誰にとっても使いやすいホームページを目指して取り組んでいく。

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