新宿区次世代育成シンポジウムを開催
~パパの子育てを考えてみませんか?

最終更新日:2009年11月17日

写真:講演する小崎恭弘さん
写真:シンポジウム
写真:田中淳さんの演奏
今日17日(火)、新宿区(区長:中山弘子)は牛込箪笥区民ホール(箪笥町15)で、「パパの子育て、家族の子育て~みんなで子育て考えよう」と題して、新宿区次世代育成シンポジウムを開催した。
これは父親の子育てをテーマに、ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)と私たちの生活や子育てのあり方を考えるもの。安心して子どもを生み育てることができ、次代を担う子どもたちが健やかに育つことのできる新宿区を目指す「新宿区次世代育成支援計画(平成22年度~26年度)」の21年度中の策定に向け、地域説明会を兼ねて開催した。

開会にあたり、新宿区次世代育成協議会会長でもある中山区長は「お父さんがもっと育児に関わることで、ワーク・ライフ・バランスなど充実した生活につながる」とあいさつ。雨の中にも関わらず、90名の方が会場に足を運んだ。

初めに、NPO法人ファザーリング・ジャパン理事であり、神戸常盤大学短期大学部准教授でもある小崎恭弘さんの基調講演「パパの子育て、家族の子育て~みんなで子育て考えよう」を開催。保育士の経験がある小崎さんは保育士時代のエピソードや自分の子育て経験など、ユニークな講演で会場の笑いを誘い、「子どもには育つ力があるので、育児は完璧にと考えすぎないことも重要。父親が育児に参加することで、子ども・母親・父親自身・会社等が救われる」と男性の育児参加の必要性をアピールした。

プロのトランペッターで新宿区立中学校PTA協議会の田中淳さん等によるミニジャズライブをはさみ、シンポジウム「父親の育児とワーク・ライフ・バランス」を開催。東京学芸大学名誉教授の福富護さんがコーディネーターとなり、小崎さん・田中さん・古谷範久さん(インフォテック株式会社)・中山区長が、生活者・事業者・行政の役割について、それぞれの立場から意見を交換。古谷さんが事業者として「育児休暇は1年後に何か月取得するなど、見通しがつくもの。経営層のトップダウンで取得を促すことも重要」と提言するなど、さまざまな意見が交わされた。最後に福富さんが「自分の身近な生活を見直すなど、小さなことからワーク・ライフ・バランスの大きなうねりが始まるのでは」とまとめた。

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