市谷柳町地区地区計画を決定
外苑東通り沿道にふさわしいまち並み形成と商業地・住宅地の調和した良好な住環境の形成

最終更新日:2009年10月29日

写真:計画図
新宿区(区長:中山弘子)は今日29日、市谷柳町地区地区計画を決定した。
市谷柳町地区では、環状第3号線の道路拡幅事業により商店街の片側半分が移転や建替えを余儀なくされ、商店街の存続や防災性の向上が課題となっている。こうした課題を解決するため、地域では平成17年2月に柳町まちづくり会を発足。さまざまなまちづくりの活動を行う中、今年2月には「地区計画に関する要望書」が区に提出された。
要望を受け、区では地元と協議を重ねて地区計画案を作成し、都市計画法に基づく手続き等を進めてきたが、10月19日の第147回新宿区都市計画審議会での審議の結果、全会一致で地区計画の決定には支障がないと答申があり、区長は答申を受けて、今日29日、地区計画を決定した。

■地区計画の概要
【位置】新宿区山伏町、市谷薬王寺町、市谷柳町及び原町一丁目各地内
【面積】約3.8ha
【地区計画の目標(抜粋)】
都営地下鉄大江戸線牛込柳町駅前という利点を活かし、幹線道路沿道の商業機能の維持・発展を図るとともに、商業地と住宅地が調和した安全で快適な市街地環境の形成を目指す。
【建築物等の整備の方針】
(1)商業施設と居住施設が調和した良好な市街地の形成を目指すとともに、良好な地域コミュニティを維持するため用途の制限を定める。また、商業機能を維持し沿道の活気と賑わいを確保するため、外苑東通りに面する建築物の1階部分等の低層階に商業用途の誘導を図る。
(2)建築物の密集化を防止し、良好な住環境の確保を図るため、建築物の敷地面積の最低限度を定める。
(3)活気と賑わいのある商店街にふさわしい、ゆとりある歩行者空間の実現及びみどりと潤いのある市街地の実現を図るため、壁面の位置の制限を定める。
(4)賑わいや美観に配慮された良好な建築物や広告物を誘導し、良好な街並み景観を形成するため、建築物等の形態又は色彩その他の意匠の制限を定める。
(5)震災時のブロック塀等の倒壊による被害を防止するとともに死角の解消により防犯性の向上を図るため、垣又はさくの構造の制限を定める。

■地区計画を定める理由
幹線道路沿道の商業機能の維持・発展を図るとともに、商業地と住宅地が調和した良好な市街地環境の形成を図るため

本ページに関するお問い合わせ