新宿区総合防災訓練を実施
災害に強い、逃げないですむ 安全なまちづくりを目指して

最終更新日:2009年9月13日

写真:ハイパーレスキュー隊による救出救護の実演
写真:救命訓練
写真:初期消火訓練
新宿区(区長:中山弘子)は、13日(日)午前8時30分から四谷中学校(四谷1-12)で総合防災訓練を実施した。強い日差しの中、地域住民や防災関係機関、ボランティアなど約400人が約2時間30分の訓練に汗を流した。

会場では、初期消火訓練や起震車による地震体験訓練のほか、AED(自動体外式除細動器)を使用した救命訓練や災害時歯科医療訓練などを行った。

その後、参加者全員が見学する中、総合消防演技が行われた。住民と消防協同の演技では、地震による家屋の火災を想定。地域住民や消防ボランティアが、初期消火から傷病者の救出救護までを実演した。また、ハイパーレスキュー隊による演技では、日本では珍しい特殊災害対策車両が登場。地震により化学工場から有毒ガスが漏れ出したという想定の中、特殊な防護服に身を包んだ隊員が工場内の負傷者を救護・除染するというもの。宇宙服にも似た防護服での救護活動はSF映画のようで、その迫力に参加者も暑さを忘れ見入っていた。

毎年訓練に参加しているという女性は「訓練を通して、地域で災害時の危機意識を共有することは、防災を考える上でとても重要だと思う。年に一度の訓練はとても有効ですね」と話してくれた。

閉会式では、中山区長が「災害時の被害を少なくするために、区もいっそうの努力を続けます。地域ぐるみで災害に強いまちにしていきましょう」と協力を呼び掛けた。東京消防庁第四消防方面本部の北村芳嗣本部長は、講評として「普段からやっていないことは災害時にはできません。今回の訓練を災害時に生かし、地域の力で被害を最小限に抑えましょう」と訓練を締めくくった。
訓練終了後、災害時協定を結んでいる長野県伊那市から届けられた支援物資(トマトやキュウリ)が参加者に配られた。

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