まちの記憶をいかした「美しい新宿」に 新宿区景観まちづくり計画を4月1日から運用

最終更新日:2009年3月31日

写真:「景観まちづくり計画・景観形成ガイドライン」表紙
写真:「景観まちづくり計画・景観形成ガイドライン」ページ
 新宿区(区長:中山弘子)は、景観法に基づく景観計画である「新宿区景観まちづくり計画」を策定した。明日4月1日から、運用を開始する。

 これまで区では、都内でも先駆的な取り組みとして、平成3年から、区と事業者が建築物のデザイン等を協議する「景観事前協議制度」を中心に景観形成を進めており、平成16年の景観法施行を受けて、昨年7月18日には、都心区初の景観行政団体となった。

 今回策定した計画には、「まちの記憶をいかした『美しい新宿』をつくる」ことを目指し、「変化に富んだ地形をいかす」「まちの記憶をいかす」「水とみどりをいかす」の3つの基本方針の下、「建築等の行為の届出」「景観重要建造物の指定」等の景観法に定められた制度のほか、区独自の施策も盛り込んだ。

 大きな特徴は、これまで実績を重ねてきた景観事前協議制度をより充実させるための有効なツールとして、区内を歴史・文化・地形等の景観特性により10地区72エリアに分け、それぞれに景観形成の目標や方針を示した「エリア別景観形成ガイドライン」を策定したこと。新たに良好な景観を創り出していくため、景観法に基づく「規制」に加え、区の考え方として、エリアごとの景観形成方針や目指すべき方向性といった具体的な方策をあらかじめ明確に例示し、事前協議を通じて事業者の積極的な取り組みを促しながら、地域の個性を生かしたきめ細やかな景観誘導を行っていく。

 「景観まちづくり計画・景観形成ガイドライン」は、区のホームページで閲覧できるほか、区政情報センター(歌舞伎町1-4-1、区役所本庁舎1階)、ジュンク堂書店新宿店(新宿3-29-1)で有償頒布する。1部3,500円。

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新宿区 都市計画部-景観・まちづくり課
電話 03-5273-3843