新宿駅周辺滞留者対策訓練を実施

最終更新日:2008年10月22日

写真:アイマスクを着用して避難する学生
写真:アイマスクを着用して避難する学生
写真:情報提供コーナーの学生
写真:東口現地本部(新宿区役所)
 今日22日、新宿駅周辺で滞留者対策訓練(主催/新宿駅周辺滞留者対策訓練協議会、座長/日本赤十字社東京都支部)が行われた。

 大地震が発生した場合、新宿駅周辺は多くの滞留者で混乱、多数の傷病者が発生すると考えられるが、行政機関だけでは膨大に発生する被害の全てに対応することは不可能。そこで、平成19年度に新宿駅周辺の事業者が中心となり、新宿駅周辺滞留者対策訓練協議会が発足。自助・共助・公助の役割分担による「新宿ルール案」を策定するなど、地震防災対策を進めている。
 今年度は、新宿ルール案の推進と混乱防止対策の課題を浮き彫りにするため、新宿駅周辺の滞留者対策・傷病者対応・学生ボランティア活動・地域情報の共有といった訓練を実施。約2,200名(工学院大学関係者約2,000名、新宿区・消防・地域関係者等約200名)が参加した。

 午後1時30分、都内で震度6弱以上の地震(規模:M7.3、 震源地:東京湾北部、 深さ:30~50㎞、 風速:15m/秒)が発生したという想定で訓練が始まった。
 今回の訓練は、参加者が災害時要援護者・介助者の両方を体験することがひとつの特徴。工学院大学3階ホールに集合した学生のグループ約50名は、訓練開始と同時に新宿駅西口地下広場へ移動した。ここで2人組になり、アイマスクや耳栓を着用。手を引く・筆談をするなど、互いの誘導を頼りに新宿中央公園までの約700メートルを徒歩で避難した。訓練を終えた学生からは「『あと何歩で段差』という具体的なアドバイスに助けられた」「もっと頻繁に言葉をかけてほしかった」といった感想がきかれた。

 また、西口現地本部(工学院大学新宿キャンパス)、東口現地本部(新宿区役所)、西口地域情報拠点(新宿中央公園)、工学院大学八王子キャンパスを長距離無線LANによる非常時通信でつなぎ、地域の被災状況や鉄道運行状況などの災害情報の受発信訓練も行われた。

 区危機管理課では「このような訓練を継続していくことが、いざというときに役立つと考えます。今後も地域の協力をお願いしたい」と話している。

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