子育てをみんなで考えよう!
川島隆太教授特別講演会「脳を知り 脳を育む」を開催

最終更新日:2008年6月2日

写真:川島隆太教授の講演
写真:スクリーンを使用した川島隆太教授の講演
写真:講演会場の様子
 教育委員会(教育長:金子良江)は、6月2日(月)午後2時から四谷区民ホール(内藤町87)で、幼稚園・小学校・中学校の各PTA会員を対象に、PTA合同研修会を行った。

 教育委員会では、これまでも広報委員や家庭教育学級委員など各PTA役員を対象に研修を実施してきたが、今回は、幼稚園・小学校・中学校の各PTA合同で行う研修で、一般のPTA会員の参加も募った。

 講師は、携帯ゲーム機の脳トレーニング用ソフトを監修した東北大学加齢医学研究所教授の川島隆太氏。脳研究の第一人者を招き、子どものよりよい発達のために、脳の働きに関する話を聞くとともに親のかかわりを考える機会を持ってもらいたいというもの。

 まず、脳の働きには「はや寝、はや起き、朝ごはん」が大きく関わっていることを調査結果を解説しながら説明。さらに、朝ごはんは、ごはんやパンだけでなく、おかずを食べるかどうかで、考えたり記憶したりする脳の働きに違いがでることを話した。次に、脳の前頭葉の前頭前野が人間の行動・情動の制御、記憶・学習、思考・創造、コミュニケーションなどに関わり、計算をしたり音読するなどの「数字」や「文字」を扱うことが脳のトレーニングになり、結果として、子どもの生きる力をはぐぐむことにつながると話した。3つ目に「料理」は前頭前野を活性化させるが、親子で調理して、子どもをその場でほめてあげることが、より脳の活性化に役立つと話した。

 川島教授は「朝ごはんをおかずまで食べるといいんだよと、いろいろなところで口コミで広めてほしい」と会場の参加者にメッセージを託した。

 講演終了後の質疑応答では「使用後のドリルをまたやっても脳の活性化に役立つのか」「読み聞かせについて」など、さまざまな質問が出て、参加者が脳の働きとトレーニングについて関心を深め、日常の生活を見直すきっかけとなる講演だった。

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