箪笥地区協働復興模擬訓練の成果を報告 ~箪笥地区の事前復興まちづくりを考える~

最終更新日:2008年5月14日

写真:ステージ上で発表する学生
写真:地図や図解が豊富な配布資料
写真:ステージ上で発表する学生
写真:意見交換のステージ
 14日、新宿区(区長:中山弘子)と早稲田大学都市・地域研究所(所長:佐藤滋教授)は、箪笥町特別出張所管内町会連合会(会長:大崎秀夫)の協力により、「箪笥地区協働復興模擬訓練成果報告 ~箪笥地区の事前復興まちづくりを考える」を開催した。

 この日の報告会は、今年3月までに行われた4回の復興模擬訓練を振り返り、その成果を参加者全員で共有することや、地区内の組織体制を議論し、これからの事前復興まちづくりのあり方を共有することなどがねらい。会場の牛込箪笥区民ホール(箪笥町15)には地域住民など約120人が来場した。

 第1部は、復興模擬訓練のまとめ。4人の学生が成果報告と事前復興の考え方の発表を行ったほか、参加者代表として各町会の会長が感想を述べた。
 発表では、箪笥地区全体として(1)選択可能な避難経路の確保、(2)まちづくりの担い手が集う小拠点の設置、(3)仮設住宅建設用地の地区内確保 の3点を目標に、3つのエリア(横寺町周辺、南榎町周辺、赤城神社周辺)に分けて、まちの改善イメージを提案。防災環境軸の整備、境内を生かした小広場ネットワークづくり、歩行者中心のコミュニティ道路 といったアイデアを、映像を効果的に使って説明し、参加者からは「わかりやすい」と好評だった。

 第2部では、佐藤教授のほか、各町会長、中山区長が、復興時と事前の体制作りに関する意見交換を行った。佐藤教授は「事前復興訓練は復興時だけでなく、震災直後や避難生活でも役に立つ。箪笥地区が他の地区の手本となれば」と復興模擬訓練のメリットを説明。中山区長は「地域が心をひとつに、持続的に取り組むことが減災社会づくりを行う上で重要。今日が新たなスタートです」と述べた。

 発表を行った学生は「今日の報告会までたどり着けたのは、地域の方々の熱心な支えがあったから。厳しい意見をいただくこともあり、大変勉強になりました」と感想を話してくれた。

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