落合に住んだ文学者・芸術家の足跡を紹介 小冊子「落合の追憶~落合に生きた文化人」を発行

最終更新日:2008年5月1日

写真:小冊子表紙と「落合を描いた作品」のページ
写真:落合第一特別出張所の案内板
 新宿区(区長:中山弘子)は、落合地域の歴史や文化を幅広く紹介する小冊子「落合の追憶~落合に生きた文化人」(A5判・カラー44ページ)を発行し、5,000部を無料で配布する。また、冊子に掲載した落合地区の「まち歩きマップ」を、区内3か所に案内板として設置した。

 江戸時代は農村だった落合には、明治以後も自然の中に閑静な住宅地が広がっていた。大正・昭和の時代には、都心の喧騒を離れ、静かな創作環境や魅力ある風景を求めて多くの文化人(文学者・芸術家)が移り住み、創作活動を行いつつ互いに交流を重ねた。

 冊子では、會津八一(美術史家・歌人)、佐伯祐三(洋画家)、中村彝(洋画家)など約60名を取り上げ、その人物と業績を紹介している。また、林福江さんが叔母の林芙美子(小説家)との思い出を、舟橋美香子さんが父親の舟橋聖一(小説家・劇作家)の作家生活を語っているほか、落合を描いた絵画作品や、現在も落合で創作活動を行う大山忠作氏(日本画家・新宿区名誉区民)のコメントなども紹介している。

 また、冊子には落合のまち歩きを楽しめるよう、史跡や文化財、坂の由来などを紹介した「まち歩きマップ」も掲載。マップの解説やコラムの執筆は、落合在住の区民の方が担当し、地域と区が連携して作成した。

 区では、「小冊子や案内板をもとに落合を散策し、たくさんの方に文豪や巨匠の面影をしのんでいただければ」と期待している。

【冊子配布場所】文化観光国際課(区役所本庁舎1階)・特別出張所・区立図書館・新宿歴史博物館(三栄町22)・林芙美子記念館(中井2-20-1)
【案内板設置場所】落合第一特別出張所(下落合4-6-7)・落合第二特別出張所(中落合4-17-13)・林芙美子記念館

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新宿区 文化観光産業部-文化観光課
文化観光国際係  電話 03-5273-4069