地域の力で巨大壁画を高田馬場駅早稲田口壁画完成式典を開催

最終更新日:2008年4月5日

写真:鉄腕アトムなどが描かれた壁画
写真:少年団の合奏、アトムも応援
写真:手塚プロダクション社長へ感謝状を手渡す加納会長
写真:テープカットの様子
 本日5日(土)晴れ渡った空の下、午前11時から、高田馬場駅前ロータリーで「高田馬場駅早稲田口壁画完成式典」が開催された。
 これは、平成17年度に立ち上がった各地区における区政参画の場、地区の課題解決の場である戸塚地区協議会の課題別地域会議の中で設置された、「高田馬場駅早稲田口の環境整備に関する地域会議(会長:加納由雄)」の主催で行ったもの。同地域会議は、鉄道の高架下のため駅前空間として暗く汚いということが課題となっていた同駅早稲田口の環境整備の実現のため、地域住民や商店街の人々により立ち上げられた。

 同駅には平成10年から、「鉄腕アトム」の壁画が設置されていたが、平成17年3月にバリアフリー工事により撤去されたという経緯がある。そこで今回、同地域会議では、「歩道の拡幅・照明設備等の整備」「ガード下壁画の美化」「ガード下の騒音防止」等、早稲田口の環境美化について検討がなされ、これらの実現のためJR・西武鉄道・(株)手塚プロダクション・東京都第三建設事務所等に協力を依頼した。

 壁画は、昨年夏ころからデザインの制作を始め、3月31日に完成。本日の朝、壁画の幕が外され、初のお目見えとなった。JR側の高架下は17年3月に撤去されたデザインと同じで、「ガラスの地球を救え」というテーマ。高田馬場の未来がこうあって欲しいという願いが込められているもの。絵巻風に、朝・昼・夕・夜と人々の暮らしを展開し、同時に春・夏・秋・冬の風物を織り込んでいる。

 西武鉄道側の高架下は「歴史と文化~過去から現在そして未来へ」がテーマ。「堀部安兵衛の仇討ち」など過去の街並み、「手塚治虫の執筆風景」など現在(昭和)の街並み、「あらゆる世代の人々が手を取って歩む姿」など未来の街並み、で構成されている。また、新宿戸塚地域の地場産業である東京染小紋のデザインで枠が作られている。

 式典には、約60名の来賓が参加。協力した団体や地元商店街が招待された。戸塚交通少年団の合奏の後、式典は始まった。始めに加納由雄会長が「この壁画が駅のイメージアップにつながると思います。高田馬場のまちの名物の一つになってくれるでしょう」と挨拶。続いて、中山弘子新宿区長は「完成、おめでとうございます。ここをきれいにしようという皆さんの思いの詰まったこのすばらしい壁画を見て、わたしも感慨無量です。これこそが、地域が一体となった力でまちが変わるというよい例ですね」と祝福した。

 その後、同地域会議加納由雄会長から、JR・西武鉄道・(株)手塚プロダクション・東京都第三建設事務所へ感謝状を贈呈。新宿区・戸塚管内小中学校・JR・西武鉄道などに壁画デザインのモニュメントが贈られた。
 最後に、駅前ロータリーから壁画前に移動し、テープカットが行われた。
壁画前を通る人々からは「わーきれい」「明るくなった」などの声が聞かれ、壁画をバックに記念撮影をする親子もいた。

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